英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

BBC ガーデナーズ・ワールド( 2019年 第7回)

ぼやぼやしているうちに、また1週間たってしまいました。時間が経つのが早すぎ!


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第7回はイースター初日(4月19日の聖金曜日)の放映だったことから、1時間の長編でした。内容は主に以下の5点です。

1.この時期の主な庭仕事

 柑橘類に施肥を開始。

 この春最初の芝の手入れ

 新しい「染料植物」の花壇作り

 豆の支柱作り

 豆の種蒔き

 

2.庭の訪問

   キャロルがコーンウォールのBosvigo庭園を訪問

   アダムがウースターシャーのモートンホールを訪問

     

3.これから訪問すべき5つの名園

 

4.ガーデニングは子供の発達にも効果

 

5.今週末の仕事 

        ダリアの挿し芽をとる
        早春に開花した樹木の剪定
        トマトの鉢上げ

 

今回の特別編では、昨年、体調を崩して療養していた番組サブキャスターのレイチェル(Raichel de Thame)が復帰しました。レイチェルの病気は乳がん、闘病生活は過酷だったそうです。しかし、ガーデニングの喜びを目標に、また回復期には庭に出ることが力を与えてくれたという話をしていました。レイチェルが病欠中にモンティが庭を大きく模様替えしていて(特にパラダイスガーデンの造営など)、それを見せて回りました。レイチェルはコンテナガーデン作りが得意で、これからが楽しみです。

 

芝刈りと豆の支柱作りで、いよいよ園芸のシーズン到来

柑橘類に施肥を開始 

まだ、朝方など冷え込む日もありますが、そろそろ霜の危険がなくなってきたこともあり、温室の中の柑橘類に施肥を開始する時期です。柑橘類の新芽の成長具合や、写真のような花芽が形成されたら行います。モンティーが選んだのは海藻エキス。30倍に薄めて遣ります。濃さに悩んだら、とにかく薄めに遣ること、自身がなければ、トマト用液肥でもよいとアドバイスしています。

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左はオレンジの花芽の成長ぶり、右はレモンの花芽

芝の手入れの開始

既に1~2回、芝刈りを始めた人も多いでしょうが、と言う前置きから始まり、そろそろ芝刈りを始めましょうとのことです。英国内でも相当温度差があるので、ロンドン南部では、今年は3月が温かかったので、3月第3週頃から始めた方が多かったように思います。

モンティのアドバイスは、春になって最初の数回はあまり深く刈らないこと。2週間くらいかけて徐々に好ましい高さに調整していくことを勧めています。また、冬の間に剥げてしまった部分については、フォークでしっかり掘り起こし、そこに粗目の砂を入れ(水はけをよくするために)、熊手で梳き込こんで地面を用意します。そこに薄く種を撒くのがコツ。種を蒔いたら、十分な長さに成長するまで芝刈りはしないこと、また水を毎日やるようにとのことです。

また、芝の見栄えをよくするために芝の縁を切ることを勧めています。伝統的な縁を切るためのはさみでもよいのですが、なかなか重労働なので、鋭利なスコップを使うことを勧めていました。

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新しい「染料植物」の花壇作り

庭の一角に新しい花壇を作りました。この花壇のテーマは染料となる植物です。最初に取り出した植物がWoadで、これはフランスではパステルと呼ばれる植物です。以前、トゥールーズに行って以来、パステルの色に惹かれている私、モンティの成果が楽しみです。(でもパステル染料の抽出は大変とどこかで見たのですが、できるのかな?)

www.aromioakleaf317.com

他にヒペリカム、タチアオイ、アカネ(Rubia tinctorum)、カレンデュラを植え付けました。

 

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パステル染料がとれるWoadの花です

 豆の支柱作りと豆の種蒔き

 モンティは多くの豆(beans)は寒さに弱く、発芽気温が高いため、もう少し後に本格的に種蒔きをすると説明、先に支柱だけは立てておこうと思うといって、今回の作業となりました。2メートル以上の支柱を、30cmくらい深く土に刺して、さらに横木を渡して、かなり丈夫に作っています。

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 次にpeasの種蒔きを始めたのですが、beansとpeasの違いはよくわかりませんでした。あえていうと、peasは野菜として生で食べられるもの、beansは干して乾燥豆にして茹で戻して食べるものでしょうか?はて?

 

日陰向きの植物が咲き乱れるコーンウォールの庭園

番組サブキャスターのキャロルはコーンウォールにあるBosvigo庭園を訪問しました。ここは日陰の庭ですが、日陰を好む植物を集めて、繊細な色合いの庭となっています。

エピメディウム(イカリ草)の”Janette Brickell"、エリスロニウム(西洋カタクリ)、淡い色のムスカリ(Baby Breath)、黄色のヘレボルス、黄色~オレンジの楓などが織りなす繊細な美しさが紹介されました。

www.bosvigo.com

 

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歴史とモダンがマッチしたウースターシャーの庭園

サブキャスターのアダムは、ウースターシャーにある個人の資産家の大邸宅を訪問しました。8エーカーもあるこの屋敷と庭は、2007年にRene&Anna夫妻が購入したもの。夫妻はそれから敷地内に7つの庭を作ったそうです。家を買うきっかけになったのが、家の周りに広がる素敵な野原だったそうで、建物を確認する前に購入を決めたとか、富豪はセリフが違う。

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個人の邸宅なので、常時公開されてはいませんが、ナショナルガーデンスキーム(NGS)に参加していて、今年は8月31日が公開日だそうです。

www.ngs.org.uk

イースター以降、訪ねてみたい庭

イースター休暇ということもあり、これから訪問すると良いという名園を5つ挙げていました。(以下の写真をご参照)

ペイシュリー・マナー(イースト・サセックス)f:id:ouiouigarden:20190427063615j:plain

https://www.pashleymanorgardens.com/

アルンウィック・ガーデン(ノーサンバーランド)

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https://www.alnwickgarden.com/

ウォーターベリー・ガーデンズ(オックスフォード)

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https://www.waterperrygardens.co.uk/

ボドナントガーデン(北ウェールズ)

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https://www.nationaltrust.org.uk/bodnant-garden

ベス・チャトー・ガーデン(エセックス)

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https://www.bethchatto.co.uk/


ガーデニングは子供たちの発達にも良い効果

番組キャスターのJoeとFloはバーミンガム郊外の特別支援が必要な7~11歳の子供たちのための公園作りを手伝いました。子供たちの生き生きとした様子、熱心な様子が紹介されました。

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左が作業前、右が後

今週の作業(4月下旬の作業)

★ダリアの球根から出た芽から挿し芽を取る。

鋭利な刃物でなるべく球根に近いところで切りとり、ホルモン剤をつけて用土に挿すだけでうまくいくはずだそうです。

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★花が終わった早咲きの植木の剪定

★トマトの鉢上げ