英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

ネット環境が整ったのでブログを再開

こんにちは。ゐ(うぃ)です。ご無沙汰しています。

 

今日でオランダに来て2年になりました。オランダに来てすぐ、コロナによる緩いロックダウンが始まり、さらにハードロックダウンもあり、家に引きこもりがちの生活になりました。十分ブログを書く時間があったのに気が付くと1年近くブログをさぼっていました。

その理由は、大きく2つあります。1つはインターネットの不具合、2つ目はiPhoneの写真形式の変更です。

今年1月になって2年ぶりにプロバイダーを変更し、2年分の写真をiCoudからPCにとりこんだり、PCからウェブサイトにUPできるようになったので、ようやくブログを再開する気分になりました。

さぼっている間、写真をUPしやすいTwitterは続けていたので、そちらをご覧になった方はご存知かもしれませんが、ガーデニングに加えて、ドールハウス作り1人旅という新たな趣味にめざめました。今後、おいおいご報告します。

ブログのタイトルも、せっかく再開するので、「英国の庭から」を「オランダの庭から」とか、いやもっと広く「欧州の窓から」とか、あるいは「欧州出羽守報告」に変える方が良いかも等々、検討中です。突然タイトルが変わったも驚かないでください。

 

インターネットの通信速度が弱すぎ

さて今日はこの2年間、私を苦しめていたインターネットの不具合についてご報告しましょう。

今住んでいる家は日系不動産屋経由で借りています。入居の際、不動産屋からオランダ大手プロバイダーZiggoと契約するよう指示されました。

この家には元々、別の大手プロバイダーKPNの機器が設置されていました。大家が使っていたものです。それをわざわざとりはずしてZiggoに変更しました。オランダの通信事情に詳しくなかったので、不動産屋さんに指定されれば従うしかありません。Ziggoはオランダ最強のサッカーチームAjaxのスポンサーでもあり、最大手の1つ。その通信能力を疑うこともしませんでした。

しかし使い始めてしばらくするとインターネットの速度は考えられないほど遅く、wifiが極めて弱いことに気が付きました。モデムから2メートルの距離に置いたPCにまともにインターネットが伝わらないので、モデムから直接ケーブルからつないで使うことにしました。wifiの方は気まぐれに繋がったり繋がらなかったり。しかも、11月のブラックフライデー以降は午後になって利用者が多い時間帯になるとケーブル経由でつないでいるPCであってもGoogleの検索結果がダウンロードできない始末です。

Ziggoに問い合わせると「モデムの電源を抜いて入れ直してください」「アプリをダウンロードしてチェックしてください」だの、作業が指示されました。顧客に自分で修復させるという方式。しかし、指示通りにしても全く改善しません。そもそも、このZiggoへの問い合わせだけでも大変。Ziggoのアフターサービスは電話、しかもオランダ語のみなのです。

しかし、外国人が多いオランダということで、Twitterの@ZiggoWebcareへDMを送ると英語でメッセージを返してくれます。

残念ながら、指示通りにしても全然直りません。業を煮やして市内中心部にある店舗に乗り込んで、エンジニアを派遣してもらいました。しかし、何やら機器で通信速度を測定すると「通常通りの速度。異常はない。できることは何もない」の一点張りで全く改善しません。

不動産屋に「解約したい」と相談すると、ようやくZiggoから交換用の新しいモデムが届きました。モデムがエラーをおこしていたようです。接続が多少改善したので、自腹でブースターを3つ買って、各階(我が家は3階建て)に設置、凌ぐ生活が始まりました。しかし、相変わらず、ネットは遅いし、wifiは年中途切れるし、モデムとケーブルをつないでもiCloudの写真はダウンロード不可能、動画も見られないことが多かったのです。

 

2年我慢してようやくプロバイダー変更

それでも「不動産屋の指示だから」とだましだまし使っていたのですが、再び11月のブラックフライデーがきて、それ以降、午後には全くつながらなくなりました。Ziggoに連絡しても相変わらずの「あれしろ、これしろ」対応。さすがにこれ以上我慢するのが嫌になってしまいました。

大家に相談すると、「そもそもその家はZiggoではトラブルが多くて、自分もKPNに代えて使っていたんだ。KPNの方がマシだから替えた方が良い」とアドバイスしてくれたではありませんか。オランダ語で申し込み電話をするのが難しかったので、大家に来てもらってKPNに申し込んでもらいました。

英国や日本も同様だと思いますが、解約通告は1カ月。同じ国内で別のプロバイダーに乗り換える場合、乗り換えサービスというものがあり、解約通告同の一切合切を後釜のプロバイダーがやってくれます。だから解約はとても簡単。

不動産屋への「相談」はやめて「解約する」と通告しました。正直、この不動産屋に対しては不信感で一杯です。大家が不具合を認めていたZiggoの利用を賃借人に強要すること自体、「この不動産屋とZiggoの関係はどうなっているの?」というのが正直な感想(怒)。

まあでも、よく考えてみたら、住宅賃貸契約にインターネットが入っているわけでもないし、利用料は毎月自分で払っているのに、不動産屋に義理立てする必要なんて全然なかったんですよね。しかもKPNの方が利用料が安いんですよ。今振り返ると2年間もがまんしてきてばかみたいでした。

だけど往々にして、こういう理不尽な思い込みでがんじがらめになっていることって多いと思うのです。不満があったら、本当にそれは我慢すべきことなのか、何か打開する方法はないか、常に探ることが必要かもと痛感しました。

アムステルダム在住の他の方からもZiggoのインターネットの不安定さに対する不満は多く聞かれています。でもTwitter等で聞くと、アムステルダム以外の地域の方は特に不満がない様子。アムステルダムは近年急速に人口が増加しており、おそらく拡大する利用者にインフラ整備が追い付いていないせいなのかもしれません。

山も谷もないのにダメすぎるオランダの通信インフラ

さて1月上旬にKPNの技術者が来て、めでたくプロバイダーを変更しました。KPNは我が家まで光ケーブルのサービスが来ているそうで、切替直後に測ってみたら、ダウンロード速度が7倍になりました。

ただし、KPNのインターネットも万全ではないようです。2月に入って時々、つながりが悪くなっていて、ここ数日、何度もインターネットがダウンするんですよ。「KPN internet」で検索すると、やっぱりあちこちでインターネットの不具合が起きているよう。そして、先ほど、日本のスピードチェックサイトで調べてみたら↓こんな感じ。光ケーブルといっても、ストレスだらけ。だめだこりゃ。

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2022年2月14日時点の我が家のKPNのスピード

それにしても、オランダって関東地方より少し大きい程度の国土なんですよ。そして関東地方と違って国土の大半は平地で山も谷もないんです。それなのに、大手2社のインターネットがまともにつながらないなんて、オランダの通信インフラってどうなのよ?と思う今日この頃です。

オランダ政府の投資誘致サイトをみると「欧州で最も優れた通信インフラ」などと書いてあるんですけどね。欧州全般のレベルが低すぎるのか?宣伝がうますぎるのか、はて?

iPhoneの写真のトラブルについては次回に。ではでは。

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アムステルダムの南端にあるオフィス街の夕暮れ