英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

パリのアパルトマンに泊まって

今回のパリ来訪の主目的はコンサートだったので、会場のスタジアムに近い15区のキッチン付きのアパルトマンのような部屋を借りました。

 

Sweet Room 15という名称でHotelのような看板がないので最初見つけられずドキドキしちゃいました。

4階に行き支持された部屋のベルを鳴らしたら管理人さん風のお兄さんが住んでいて隣の住居がそれだと開けてくれました。ベッドルーム、キッチン、洗面所から成り小さな廊下スペースにクローゼットがあります。

 

キッチンは食器も調味料も揃っていて長期滞在向き。朝食付きです。今回は、明日の夜はパリ事務所の同僚と約束しちゃったし、今日はロンドンのFarringdon駅脇のMugenの売店でお寿司を買ってきちゃったもので(ここのお寿司は日系なので美味しいです)キッチンは使いそうもありませんが。

ベッドルーム

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キッチン

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シャワーとトイレ

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ちなみに翌朝の朝食はこんな感じ。

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パンが美味しい。

このアパルトマンのエレベーターの小ささにも驚きました。奥行き50cm、幅80cmほどです。閉所恐怖症の人は乗れないかも。

 

夜、出かけたPatrick Bruelのコンサートはすごく面白かったです。満員で、私は分からなかったけどフランスの有名人も随分来ていたようです。

 

今回のチケットはアリーナをとりました。開演予定時刻が8時だったので7時頃行ったらすでに100人ぐらいの列ができていて入場したら前から5列目位でした。背が低いのでもっと早くに行かないとダメだとわかりました。

 

Patrick Bruelは、80年代末〜90年代初めてにアイドルとして人気となり、俳優兼歌手としてやたらテレビに出ているそうです。何度かコンサートに行っていますが、非常にカリスマ性のある歌手です。

 

コンサートでは、有名な曲は一緒に歌って踊るのが長年のお約束らしく(私も何曲かは誦じてます)、その盛り上がりたるや、ほとんど新興宗教の集会のよう。というか、やっぱりフランス人は熱い血潮の皆さんなので、このまま黄色いベスト着て街に繰り出しそうな雰囲気でした。

 

有名な曲の一部をご紹介(好みがあるので、聞かなくていいですよ)

Qui a le droit

この人は仏系アルジェリア移民の子です。自分を置いて出て行った父親に関する思いの歌です。フランスの小学校の唱歌になっているという話もあります。スペインの歌手Ana Trojaとのデュエット版が綺麗なのでこれを。

https://youtu.be/YqEZSrLKBjs

 

J'te l'dis quand même

女性ファンを虜にしたと言われる曲でサビの”ジュテーム💕”でコーフンするおばちゃん続出です。

https://www.youtube.com/playlist?list=RDUKBwNDoDwTg

 

Place des grands hommes

学生時代の同窓会を歌った歌です。このビデオはドラマがあるのでこちらを

https://youtu.be/gf0tFjNs180

 

je te mentirais

こちらもドラマがいいので。己を偽っていたと告白する(?)歌のようです。

https://youtu.be/4xyyqbIqHKo

 

他にも色々あるのですが、押し付けがましくなってしまうのでこの辺で。フランスではカラオケの定番曲ばかりのようです。

ユーロスターに激おこプンプン丸٩(๑`^´๑)۶

私、明日から2泊3日でパリに遊びに行きます。この旅行は明晩、パリで行われるコンサートに行くためなのですが、昨年秋にチケットを買い、ホテルを予約し、ユーロスターのチケットを購入し、と万全の体制で楽しみにしていたのです。(インフルエンザも先週中に撃退したし)

 

ところがっ!昨日の朝、いきなりふざけたメッセージが入ってきたのです。これよこれ。

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土曜日の昼過ぎに乗るはずだったパリ発ロンドン行きの便がいきなりキャンセルされてしまったのです。理由は”operational reason"(運行上の理由)。いったい何でしょう?どうせ、ハーフターム(学期の中間休み)だからスタッフ不足に違いないです。

 

そこで、チケットを交換してくれとサイトに入れたら、1時間ほどして、「あなたのチケットはこれに交換されました」とメールが来ました。それを見て、またまた激怒。なんと土曜日の朝10時発の便。しかも「それ以外のチケットに交換したかったら、100ポンド以上の手数料が必要」と書いてあるではないですか・・ひどくない?(それでも、お金を出して後の便にと思って次に見たら全席完売でした。土曜日は混んでいるんですね)

 

朝10時発ということは9時には北駅に入っていないと間に合いませんから、土曜日は何もできません。あー本当に毎度のことながら、英国もフランスも大嫌いだ。きーっ

 

しかもそれから1時間後に、この切符変更の手配をしたダービーのアダムという男から次のような恩着せがましいメールまで。最低評価にしてくれるわっ

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こんなひどいことがまかり通るのは、鉄道に関しては欧州2大最低国をつなぐ列車だからでしょう。ロンドンーパリ間って、東京ー京都間みたいなもの。もし、新幹線がいきなり運航中止になって、代わりのチケットを提供しますと、朝9時発のを無理やり押し付けたら、日本だったら乗客はかんかんになって怒ると思います。

 

それにお客の中には、外国からの観光客だっているでしょう。そういう人にしてみたらせっかくの旅先でこの仕打ち、ひどいですよね。しかし、泣き寝入りするしかないのが、英国でありフランスなんでしょう。本当にいまいましい。

 

これで明日、行きのユーロスターが遅れてコンサートに間に合わないようなら、一生恨んでやるぅぅ

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新幹線と比べるといつも掃除不足でばっちいのだ

 

伝統の人気デザート「カスタード」とは?

英国で長らく愛されてきた代表的なデザートは「カスタード」です。カスタードというのは、卵の黄身にミルク、クリーム、砂糖などを加え、低温で沸騰しないように温めてとろみをつけたものです。とろみをつけるために、コーンスターチや小麦粉、ゼラチンなどを使うこともあります。

 

日本人に一番なじみが深い食べ方は、シュークリームとクリームパンの中身です。英国には、中世の頃に、大陸から入ってきまして、カスタードの語源はタルトの外側の殻の部分をさし、イタリア語の” crostata”、ラテン語の”crustāre"を語源とするそうです。

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Egg custard tart from wikimedia

さて、このカスタードですが、大陸諸国ではタルト型の中に流し込んだり(上記の絵のような)、容器に入れて焼くクレームブリュレとかカスタードケーキなどとして発展したのですが、英国ではかなりゆるいものをカップに入れてそのまま食べたり、フルーツやクリームと一緒にして食べたりという風に発達したようです。

 

今でも西洋菓子の世界でクレーム・アングレーズ(英国風クリーム)と呼ばれている緩い卵を使ったソースがありますが、まさにこれのようです。

 

カスタードがデザートとして好まれていた証というのでしょうか、各地のアンティークフェアや骨とう品店に行くとジョージアン時代(18~19世紀前半)の「カスタードカップ」やビクトリア時代(19世紀)の「カスタードグラス」が沢山売っていて、びっくりします。

 

ジョージアンの時代は、まだ陶器だったようで次のような形です。ちょっと茶わん蒸し器を連想しますね。

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ジョージアン(18世紀頃)のカスタードカップ by Wikimedia

ビクトリア時代の代表的な入れ物はガラス製になり、下のような形です。容器の部分はデミタスカップほどの容量です。それに足と小さな取っ手がついています。もちろん、足がつかなかったり、取っ手がつかないこともあります。12客セットではなかなかみかけないものの、バラで1つ10ポンドもしないで売っているので、多少デザインが違っても5~6個集めることは簡単です。

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National Trust蔵 カスタードグラス 19世紀

http://www.nationaltrustcollections.org.uk/object/1146045

 

カスタードが人気デザートとして定着して、はや300年近くたち、中には卵アレルギーの人もかなりいるということで、卵を使わないで作った「なんちゃってカスタード」も1830年頃に登場し、今も販売されています。

 

有名なものとしては、Bird'sの粉末カスタードです。Bird'sのカスタードというのは、1837年にアルフレッド・バードという人が卵アレルギーだった奥さんのために考案したというものです。今でもWaitroseなどの大手スーパーで売っています。

 

このほか、やはり50年以上の歴史をもつレディーメードのなんちゃってカスタード、アンブロシアもあります。アンブロシアというのは、もともとギリシア神話に登場する神々の食べ物ですが、英国ではミルクを主原料とし、卵を使わない「なんちゃってカスタードソース」のようです。これがスーパーに大量に売っています。(今回、両方とも買って食べてみましたが、日本人の味覚には、むむむという感じで、単体では正直あまりおすすめできません。フルーツ缶詰とか、コンポートのようなものと一緒なら食べられますけど)

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これです。今も多くの人が買っています。

さて、こうしたカスタードソースにも、本物を手作りしたいという要望があるようで、色々なサイトに”Proper Custard Recipe"(適切なカスタードのレシピ)が掲載されています。

どれかおいしそうなのがあればご紹介しようと思って見比べてみたのですが、ずいぶん、人によってレシピが違います。

 

下の表でB1~B5は英国のレシピ、J1~J3は、参考までに、日本のクレーム・アングレーズのレシピです。

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出所をご紹介しましょう。それぞれにリンクをはりましたので、ご関心があれば、オリジナルのページをご覧ください。

B1 BBC Mary Berry メリー・ベリー氏は英国料理界の第一人者とされるカリスマ英国料理の先生です。
B2 BBC homemade custard

B3 Delia Online デリア・スミス氏も英国料理界のカリスマ料理家の一人です。
B4 Guardian紙Felicity Cloake氏の記事 カスタードに関する特集記事から特別レシピ。
B5 Great British chefs このページは今回初めて見つけて、かなり気になっています。

J1 辻調理師専門学校
J2 ホテルオークラ
J3 今日の料理(瀬田金行さん)

 

作り方はどれも共通していますので、日本語できちんと説明されているのを参考にされると良いと思います。ホテルオークラのレシピは懇切丁寧ですね。

 

上述の表をご覧になるとわかると思いますが英国のカスタードソースはかなりゆるく、さらに甘みが控えめのようです。B2のBBCのホームメードカスタードの感想欄に「甘すぎる」というコメントが続出しているのをみてもわかるように、英国のカスタードは牛乳を少し甘くした程度のソースです。

 

ところで、上記の分量で作ると大量にできてしまうだけではなく、黄身だけを使うので白身が大量に残ってしまいます。メレンゲ菓子を作るとか、白身ばかりをやたらと使うシフォンケーキなどを作られるとき、ついでに作ると一石二鳥かもしれません。

 

食べ方ですが、カップなどにいれて、温かい状態で、あるいは冷やして、それだけを食べたり、クランブルやケーキといった甘いお菓子やアイスクリーム、フルーツなどにかけて食べるというもののようです。↓こんな感じ。これは上記のGreat British Chefsのレシピで、グーズベリーのクランブルにかけて食べるというものです。

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https://www.greatbritishchefs.com/recipes/gooseberry-crumble-recipe

なんとなく、食べたくなってきたので、時間を見つけて作ってみようと思います。

何となく春の気配が

今日、あ、もう昨日になってしまいましたが、先週3日間休んで久々に出勤したところ、仕事が山積みに・・1日働いたら、すっかり消耗してしまいました。こういう時は寝るに限りますね。

 

先週あたりから2月にしては暖かい日が続いていて、今週は連日最低気温が5度位、最高気温は15度位まで上がりそうです。今朝撮った我が家の春の写真をおすそわけしましょう。

 

こちらはプリムラ・ブルガリス(Primula Vulgaris)。イングリッシュ・プリムローズと呼ばれるヨーロッパの原種のプリムラです。毎年、寒かろうが天気が悪かろうが元気に咲くので、夏に株分けしてやるとどんどん増えていきます。この時期、他にあまり花が咲かないのでちょうどいい感じです。

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このオレンジ色のクロッカスは、昨秋初めて植えたもの。Orange Monarchといってジャンボクロッカスのはずが、全然ジャンボじゃないです。なんでぇぇ?

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でもとりあえずオレンジ色。花が咲き始めると春だなぁ・・・という気がします。ただし、長年の経験から、だいたい、冬を越すと病気や虫も同時に元気になるので大事な植物を枯らしやすいんですよね。こういう時期こそ消毒しないといけないんですよね。

 

来週どこかで時間を見つけて消毒しましょう。

 

ではでは、おやすみなさいませ。

 

BBCの日本庭園紹介番組が大好評

先週2月15日の金曜日の夜9時からBBCの日本庭園に関する番組(全3回)が始まり、人気ガーデニング番組BBCGardener's Worldのメイン進行役であるMonty Don氏が4月の日本、ちょうど桜が満開の頃の庭を紹介し、大きな反響を呼んでいます。

番組情報はこちら

https://www.bbc.co.uk/programmes/m0002k0z

 

この番組、年末からMonty氏がTwitterで予告しており、楽しみに待っていたのですが、インフルエンザで完全にダウンして寝過ごしてしまい、ようやく今日、見ることができました。

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英国の日本庭園Tatton Parkに始まり、桜の時期の金沢兼六園、京都の大覚寺の池、大原三千院のコケ、高台寺の枯山水、圓徳院、東福寺の枯山水と苔、建仁寺の茶室などが紹介されました。お茶や生け花の紹介、回転寿司を食べて終わりました。

↓Montyに昔強い印象を残したという東福寺の苔の庭

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日本の庭づくりの歴史に触れ、特に日本人が庭作りに自然をそのまま模倣していること、それでいながら、計算しつくした「間」や「無」の空間を重視していること、途方もない労力をかけて庭や庭木、苔などを管理していることを紹介しています。

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日本で絶滅したとされる太白と呼ばれる幻の桜がなぜか1923年にサセックスで生息しているのが見つかり日本に戻されたなどという不思議な話も紹介されました。↑の桜です。

↓兼六園の大きな松(剪定だけで何十人もの人が必要)

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最後にお寿司(回転寿司)を食べながら、Monty氏が振り返るのですが、庭だけでなく、(英国と違って)正確な鉄道運航なども例に挙げ、全ての微細なところまでこだわるのが日本流、偶然に見えても、偶然なものはなく、全てが計算しつくされていると、もう日本文化大絶賛でした。

 

こうして、ガーデニング王国を自認する英国の皆様に誇らしく庭園やその文化を見せびらかすことができる日本というのは改めて素晴らしいと実感しました。もちろん、英国式ガーデニングは、アマチュアでも色々なことができるので、それはそれで別の魅力がありますけど。

 

というわけで、日本人がみても面白い内容でしたし、こういう形で日本が紹介されるのはうれしいです。日本でも放送されるといいですね。

「最後のワラ」で辞職すれば、不当解雇に

読者の皆さん、あるいはそのお知り合いの中には、ブラック企業とは言わないまでも、パワハラ上司による断続的なイヤミ、同僚からの理不尽な嫌がらせなどを日々味わっている方がいるかもしれません。それによって自殺に追い込まれたというニュースも時たま耳にします。でも多くの場合、つらくて自己都合で退職というケースが多いのではないでしょうか?

 

英国では、「辞めろ」といわれなくても「辞めたくなるような仕打ち」を従業員が他の従業員に継続的にしているのを見逃した経営者は、仮に被雇用者が自主的に退職したとしても「不当解雇」として罰金を払う義務があります。

 

今日はこれについてご紹介しましょう。

 

英国の諺で、「最後の藁(ワラ)一本が駱駝(ラクダ)の背を折る」

It is the last straw that breaks the camel's back
というものがあります。

 

これを省略して「最後の藁”the last straw"」という言い方もします。

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ラクダの背に少しずつ藁を載せていくとします。1本1本のワラは軽いので、あまり意識しませんが、どんどん載せていけば、いつかラクダの背中を折るほどの重量になってしまう、ということです。多くの場合、人間関係で使われます。

 

日本語で言うと「堪忍袋の緒が切れる」と同じような意味です。だから、別に英国に限ったことではなく、世界中でたぶん同様の表現はあるのではないかと思います。

 

さて、この諺が英国では雇用法の不当解雇に関する思想として使われているのです。

 

最初に挙げたように、例えば、あなたの職場の上司に、パワハラまがいの嫌味なオヤジがいたとしましょう。オヤジじゃなくて、いじわるなお局様でもいいです。これが、機嫌に波があり、数日に一回、とても不愉快でやる気がなくなるような要求とか侮蔑的な発言をしているとします。

 

そんな状況が数カ月、あるいは長期間にわたって続いたある日、あなたはもう限界にきてしまい「もういいです。辞めます」と自分から辞職届を出して退職したとします。日本ではこれは自主都合の退職であり、パワハラ上司は何の咎めも受けません。しかし、英国ではこれには、「最後の藁」の法則が適用されます。

 

英国の1996年雇用権法第95条(1)(c)では「雇用主は被雇用者を解雇していないが、被雇用者が辞職し、その理由が雇用主の行為のせいだったと証明できる場合に不公正解雇とみなす」となっており、英国政府のウェブサイトによりますとこの状況を「みなし解雇(Constructive dismissal)と呼ぶようです。なお、みなし解雇と認定されるためには、こうした辞職の理由が、「イジメ」「ハラスメント」「説明ない転勤」「給与の突然の不払い」「説明ない業務内容の変更」など深刻な理由であり、それを証明できなければいけません。

 

不公正解雇と認められると、2018年度(2018年4月~2019年3月)の場合、給与の52週分または8万3,682ポンド(約1,200万円)のどちらか低い方を上限として受け取ることができます。弁護士の先生に手数料などを払うとしても大きいですね。

 

これは日本にはない制度です。日本でこの制度があったら、私もあの時、辞職して、不当解雇の補償金を受け取って、別の人生に乗り出していたかもしれないなぁ‥と思うことがあります。私が就職したばかりだった昭和の最後の数年というのは、今では考えられないほど、理不尽な言動が職場でまかり通っていたので。

 

この制度が日本に導入されれば、相当、「みなし解雇」と認められる人が多いはずだし、パワハラ上司も減り、自殺者も減るかもしれませんねぇ。

 

逆にこれをお読みの方の中に、英国で企業の経営層に属している方は要注意です。本人は親しい仲のジョークのつもりでも、従業員はたぶん記録をとっているはずですし、その多くがSNSで公開されている可能性もあります。

 

上の写真はWikimedia commonsから。イスラエル政府所蔵の写真のようです。

インフルエンザにかかったら

今週、月曜日に美術館巡りをして、夕方頃、ちょっと喉がひりひりするような気がしたのです。で、火曜日の昼頃から、悪寒が始まり、顔が熱っぽく、全身に妙な痛みが走り。咳が出始め・・

 

典型的なインフルエンザの症状だったのですが、熱があまり上がらない。せいぜい37度台の後半だったので、帰りにロンドン中心部の日系診療所によることもなく、帰宅してしまいました。しかし、その晩から、熱こそあまり上がらないものの、インフルエンザ特有の症状が続き、会社を休む羽目に。そして4日目の今日になって、今度は胸の中がかゆく週末になって肺炎になったら嫌だなと、ちょっと不安になり英国NHS(国民保健サービス)のGP(かかりつけ医)に電話してみました。

 

私「もしもし。どうも火曜日頃からインフルエンザで、まだ熱も出ているし、今日になってさらに体調が悪いんですけど」

GPの受付係「あ、そうなの。でもね。今日や予約で一杯よ。それにね、インフルエンザはウィルスだから、薬も出ないし、先生に診てもらっても無駄よ」

私「でも、私、喘息もあるし、糖尿病もあるので、合併症とか起こしたら週末心配だしぃ(ここで哀れっぽくゲホゲホする)」

GPの受付係「仕方ないわねぇ‥それじゃ夜の最終6時45分に入れておいたからみてもらって」

 

というわけで、夕方GPに出かけて診察を受けてきました。血圧を測ったり、指先の酸素濃度を確認したり、聴診器で胸の音を聞いたりしましたが、どうやら心配ない模様。やれやれ・・しかし、今日の私の症状は、引き続き熱っぽいし、全身が痛いし、咳なんて、内臓が出ちゃうほどの騒ぎなんですけど。

 

しかし、「雑音などもないし、肺炎の恐れもないので大丈夫よ。喘息については別途検査しましょう。予約をとって」とそれだけ。

 

しかも、「薬局でレムシップマックスを買って飲みなさい。インフルエンザの症状が治るのはだいたい8週間はかかるわね。他にお勧めはVicks(ドロップ?)でしょ、それから大きなボウルにお湯を張って、タオル掛けて蒸気を吸いなさい」

 

え?これだけ?

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レムシップ https://www.lemsip.co.uk/

日本だったら病院に行けば、タミフルとかリレンザとか、1回飲むだけで効くというゾフルーザとか処方されるんですよね?この差は大きい。うぅぅぅ

 

レムシップっていうのは、鎮痛剤のパラセタモール(タイレノールと同じ成分)と交感神経刺激効果のあるフェニレフリンの入ったレモネード風の薬です。英国人はこれが好きで、何かあれば「レムシップ飲んで休みましょう」なのですが、甘ったるくて妙な苦みがあるので私はダメ。

 

しかし、世界中で生産されるタミフルの8割が日本で消費されているとも聞きますし、日本以外の国ではインフルエンザというのは治るまでじっと我慢するだけの病気なのかもしれません。そのうちの何パーセントかはお亡くなりになる訳ですが。なお、先ほど、娘が「ママにうつされたぁ」と言って発熱を理由に早退してきました。

 

「娘よ許してん」