2017年秋に一時帰国した折、購入した東芝のノートPC(T85/E)のファンの音がうるさくなってきました。ダイナブックはこれで2代目です。その前はPanasonic のLets'note、SonyのVAIOやNECのデスクトップなどを使ってきましたが、ダイナブックは使い易くて気に入っています。
これは15.6インチなので、持ち歩きには不便。ブログを始めると考えていたら、もっと持ち運びしやすいものにしたかもしれません。持ち運びを考えるとLet’s noteもいいですねぇ。もっと安くて、光沢の画面だったらぜひ欲しいところですが。
まあでも、私の場合、仕事を持ち帰ることが結構あって、エクセルでグラフや表を作ることが多いので、テンキーが横についているのは便利です。それと、小型になるとキーボードが小さくなるので、打ちやすさという点ではこのサイズが便利。キーボードといえば、私はローマ字入力なんですが、英国の職場でリースしているPCは文字の配列が日本のローマ字とは違うので、慣れなくて苦労しました。
ファンの掃除で不快な音や熱暴走が解消するかも
さてさて、そのダイナブックですが、SSD内蔵ということもあって前の機種よりはずっと静かで良かったのですが、ここにきて急に、2~3時間使うと、排気口周りが熱くなり、シューシューうるさい音をたてるようになってきました。
むむむ・・これはファン、もしくはその出口に埃がつまったのかもしれません。実はこれまでも別の機種でファンの掃除をしたことがあり、今回も試してみることにしました。
さっそく検索したら、すでに同型のPCを解体している人々がいました。また、この機種の宣伝ビデオもありましたので、中の様子もわかりました。そこで、だましだまし開いてみることに。
必要な道具は、
★プラスドライバー(00番ですが、PCによっては違うかもしれません)
★ネジの位置を管理するために使う物:両面テープ+不要な紙、マグネットシート、小皿など
★蓋をこじ開けるときなどに便利なもの:竹串や楊枝、プラスチックのカードなど
★掃除道具:ティッシュ、綿棒、筆、エアダスター(あるいは掃除機)など
静電気のことを考えると掃除機よりはエアダスターの方が良いそうです。
裏蓋を外すとき、ネジの管理と爪を壊さないように注意
さて分解の仕方です。
1.ノートPCの電源を抜いて、裏側にひっくり返し、電池をはずす。
2.ノートPCの裏側のネジの場所を紙に書き写し、ノートPCからはずしたネジをその場所においていきます。(紙のサイズはA4ぐらいの方がよいかも)そんな厳密なことをしなくても、長さの違うネジがうっかり混ざり合って混乱しなければいいだけなので、容器に入れる等の好きな方法でOK。容器の中にマグネットシートを置いて、並べる方もいます。私はうっかり者だし、どこにどのネジがあったか覚えていられないので、両面テープでネジ山を貼り付けていきました。


3.メモリスロットの蓋をはずす。
4.メモリスロットの中のネジも忘れなく外す。
5.CDドライブを留めているネジがありますのでそれもはずす。
6.CDドライブのネジがはずれると、CDドライブを引き出すことができるので引き出す。
7.全てのネジをはずして、きちんと所定の位置に置いていく(ここできちんとやっておくと最後に戻すとき安心)
8.全部のネジを外したことを確認します。(1つでも残っていると裏蓋がはずれず、力を入れると割れてしまうので注意)
9.裏蓋をCDドライブのあった場所あたりから少しずつだましだまし、外します。
だましだましというのは、裏蓋がネジだけでなく、留め具(爪)で留まっているため。爪をそっと押し込むようにして順番に外していくイメージ。
外し始めの場所は、機種によって違うようです。また、力をかけすぎると割れてしまうので注意!竹串や楊枝、カードなどを使って爪を内側に押しても良いかもしれません。
10.蓋が外れました。ファンは左手奥のDの形の部分。ファンと通気口をみて、必要に応じファンをはずします。ネジで止まっている場合はネジをはずします。
開けてみるとグリンピースよりちょっと大きいサイズの埃が、ファンに詰まっていました。通気口にも埃が付いていました。
11.埃をとったら、ファンをネジで本体にとめつけ、裏蓋を戻し、ネジを閉めて終了。
おかげさまですっかり静かになりました。もっとも、我が家は子供もペットもいないし、このPCは食堂(リビングやキッチンとは違う、来客用の食堂)においてあるので、埃は少ないと思います。それでも1年半でこれだけ埃がたまり、加熱してシューシュー不快な音が出ていました。
違う機種の場合は
もともと、PCの掃除が好きで、以前、デスクトップタイプのPCを使っていた時はよく掃除したものです。リビングにおいてあったせいもあり、ごっそり汚れがとれて爽快でした。
PCの開け方は機種によって違いますので、必ず、「機種名 分解」という単語で検索してみることをお勧めします。全く同一の型番のものが見つからなくても、同じメーカーの発売日が近い機種であれば、ほとんど同じです。
また、日本語で検索してダメな場合、英語のメーカー名とPC cleaningなどの単語で検索してみてください。ロシア人とかメキシコ人などがやっている場合が何度もありました。その場合、輸出品は日本と機種番号が違うのでご注意!画面をじっくり見てみると同じだったりします。
わざわざネットで探して他の人の修理を確認したいのは、その機種特有の裏蓋の剥がし方の癖だとか、置き方の順番とかを教えてくれることがあるからです。
今回、ご紹介した、だましだましやらないと割れちゃうとか、ネジが混乱しないように管理するなどは全機種共通だと思います。
以前のダイナブックでは、PCがやたらと熱暴走するようになり、調べたところ、ファンの掃除だけでは不足で、CPUグリスが乾いてしまった(CPUグリスとはCPUの温度をCPUクーラーのヒートシンクに伝える役割があります)ためとわかりました。自分で塗り替えたところ大変調子が良くなりました。グリスを英国で買うのが、英語で何と言うのかわからなかったりして苦労しましたが・・
ともあれ。世界中の親切な方がやり方をYOUTUBEにのせてくださっているので、思ったより簡単にできます。本当に便利な世の中になったものです。
というわけで、ご参考になれば。