英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

メイ首相の代替案に失望色濃く(ブレグジット その14)

メイ首相が昨日(1月21日)、EU離脱合意案の「意義ある採決」が1月15日に歴史的大差で否決されたことを受けての政府方針(PlanB)を発表しました。

 

EU移民の英国ビザ取得代を無料にする(それまでは一人65ポンドだった)以外には、内容のあることは殆ど言っていません。アイルランドの国境問題をもう少し何とかすると口約束していますが。また、第2国民投票はすべきでない、3月29日の離脱期限は延長しないと明言しました。

 

あれだけ大差で否決されたのに、性懲りもなく、同じ案にこだわるというのは、それしかできないのか、それとも国民をなめているのか、あるいは離脱期限の延長をしないと啖呵を切ったこともあるし、「もう時間切れ寸前だから」というタイミングまで引っ張ってどさくさで皆を納得させる戦術なのか。あいかわらずノーディールをかざして脅す戦術にも変化が見られません。

 

さすがに党内から相当反発が出ていて、今後続々と閣僚が辞任するのではないかと言われたり、議会内から様々な動議が提出されるようです。

 

新聞各紙をみていると、この案なら何票とれそうといった分析が出ていますが、決定打となりそうな案はありません。

 

Bloombergはノーディールに一歩近づいたとしています。

 

 

今朝の新聞の漫画をご紹介。

 

ゾンビのメイ首相が名前だけ書き換えた案を提示する様子。

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Guardian紙1月22日付 Martin Rowson

Martin Rowson on Theresa May's latest attempt to revive her Brexit plan – cartoon | Opinion | The Guardian

 

以下は、国会議事堂が倒壊していく様子。

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Daily Telegraph 2019年1月22日付

https://www.telegraph.co.uk/politics/2019/01/22/forget-dodgy-dictators-designer-dark-glasses-british-coup-looks/

 

沈む船から逃げて行こうとするかのように、今日、Dysonが本社を英国からシンガポールに移転すると発表しました。Dysonの社長は英国をよりよくしようとEU離脱を訴えていた財界人です。旗色が悪くなったら逃げ出すあたり、非難されそうです。(自宅は広大な敷地をもっていて、農家としてEU補助金をたっぷり受け取っていたという批判もあります)

 

以下は、Dysonの離脱を揶揄する漫画。

「掃除機の自由移動をやめされるために離脱に投票したんだがな」

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Daily Telegraph紙 Mat

Matt cartoons, January 2019 - News