今回の一時帰国は前回同様、ANAを利用しました。片道12時間近い長い機内での暇を紛らわすべく、映画や音楽がいろいろと用意されていて、今回、往路はボヘミアン・ラプソディー、復路はアクアマンを見ました。ボヘミアン・ラプソディーは噂通り、大変良かったです。フレディがバイセクシュアルだったというのは知りませんでした。
「めし友図鑑」は”飯テロ”そのもの
他にもいろいろな番組があったのですが、このところ、ANAに搭乗するたびに見てしまうのが「めし友図鑑」というANAオリジナル番組です。日本各地のおいしい銘柄米と、炊き立てのごはんにぴったり合うめし友(佃煮とか、漬物とか)を紹介するという、それだけといえばそれだけなんですが、非常に危険な誘惑満載の、まさに”飯テロ”そのものという番組です
特に今回は「めし友図鑑 シーズン2 十四杯目 総集編 」というもので、これまで選出した39品の中から上位6点を選出、ランキング形式で紹介するものでした。
次のURLでこの番組、しばらく公開されているようですので、ご案内します。
https://www.ana.co.jp/ja/jp/mediastation/movie/
トップは「食べるオリーブオイル 」
さて、その結果ですが以下の通り。ANAや楽天、Amazonで購入可能なようです。
6位 三升漬(北海道、山下食品)
三升漬けは青唐辛子、麹、醤油を各一升づつ混ぜ合わせもの で、唐辛子の辛さと麹のまろやかさが美味しいそう。
5位 うろりのしょうゆ煮(滋賀県、近江佃煮庵 遠久邑)
琵琶湖の固有種ビワヨシノボリの稚魚の佃煮。柔らかくてマイルドな味が特徴だそうです。
4位 伊達揚げ(宮城県、鐘崎)
吟味したすり身に、隠し味として仙台藩ゆかりの「ごえんそ味噌」を加えた揚げかまぼこ。従来のかまぼこと異なりふわっとした触感が絶妙だそうです。
3位 牛タン仙台ラー油(宮城県、陣中)
小さく切った牛タンを赤唐辛子やたまねぎ、生姜、にんにく、赤糖、昆布などの薬味と一緒に煮込み、独自に開発したゴマ油であえたもの。これだけで食べるのではなく、豆腐と一緒に炒めて麻婆豆腐風にするなどアレンジしてもおいしいそうです。
2位 いか昆布(兵庫県、澤田食品)
厳選したイカを薄くスライスし、北海道産昆布とオキアミと和えた生ふりかけ。イカの歯ごたえと昆布やオキアミのうまみが絶妙だそう。
1位 食べるオリーブオイル(小豆島、共栄食糧)
瀬戸内産のちりめんじゃこをはじめ、12種類の素材をオリーブオイルに漬け込んだもの。溶け込んだ素材の風味とオリーブオイルがまっちしていてさわやかな風味のようです。
以上が「めし友図鑑」の上位ランキング品でした。何がつらいって、帰りの便で見てしまったことです。食べたくても食べられないことです。次回帰国の時は事前に注文しておこうっと。
最後に・・ANAのエコノミークラスの残酷な仕打ち
さて、こんな番組をみながら、そろそろお腹が空いたな‥と思っていたら、前方からカレーのにおいがプンプンと漂ってくるのです。で、「ANAの機内食」というチラシをみると、ANAでは機内食カレー総選挙を行い、上位3種類のカレーを機内食としてサービスしますと書いてあり、それ以外のメニューに関する記述はありません。
そこで、「到着前の食事はカレーなのかしら?」と楽しみに待っていたら、待つこと30分位して、スチュワーデスさんがお食事は和食(鮭ごはん)、洋食(ホットケーキとソーセージ)のどちらにしますか?と聞いてきました。なあんだ。カレーはエコノミークラスには出ないのです。カレーの匂いは食欲をそそりますからね。エコノミークラスの客に対して、実に意地悪な仕打ちです。そうじゃなくても、配膳のタイミングだって遅くてエコノミークラスは待たされてからの食事なのに。
さて、和洋どちらを選ぶかと言えば、英国に向かう便だし、多くの客が和食を選ぶのは当然。しかも、英国在住者の私からみれば、いつも英国で食べているべちゃべちゃしたホットケーキには辟易していたというのもあります。そこで、和食を選ぶと、「ちょっとお待ちください」というだけで、私より後に頼んだ中年のおじさんには和食のトレーを置いたのに、私と斜め前方のやはり同年代の女性にはトレーを持ってきてくれることなく、20分以上放置されてしまったのです。いや放置ではなく、意図的なのでしょう。ジュースでもいかがですか?と小岩井の野菜ジュースを持ってきてくれたので。
周囲の男性客や別の列の人は全員食べ終わってトイレに行き始めた頃、スチュワーデスがやってきて「実は数が足りなくなってしまいました。洋食に代えていただけないでしょうか」というのです。憮然として「和食はないのかしら」と言ったら「まずい気配」と思ったのか、そのまま立ち去ってしまいました。前方の女性は私より人格者なのか、「そうなの。仕方ないわねぇ」と応じてやっていました。その女性が洋食を食べ始めて少しして、私のところに和食が届きました。すでに他の人は食べ終わっていたし、飛行機はどんどん降下しているし、慌ててかきこんだのですが、自分の意地悪な対応にも自己嫌悪を感じたし、何とも後味が悪くて落ち込んでしまいました。
エコノミークラスといっても最後尾に座っていたわけでもないし、他の男性客は頼んだ物をその場で出してもらえたのに、どうしてこんなに待たされたのでしょう?数が足りなくなりそうな状況で、いざとなったら頼みやすいから?それなら最初からそう言ってくれれば、洋食を頼んだのに。
でも、最初はカレー、そして和食と散々期待を持たせ、他の人が食べ終わる頃まで待たせた挙句、「足りないから洋食にしてくれ」と言ってくるのは、ひどいと思いました。しかしネットを見たら同様の経験をした女性からの投稿があり、やはり頼みやすそうな客だからと言うのが答えかもしれません。でも、そういう予測がつかないのなら、エコノミークラスの食事に選択枝なんか作らなければいいんです。カレー選手権のパンフレットなんておいてくれなくてもいい。あるいはそこに、プレミアムエコノミー以上限定とでも書いてくれれば見ないようにします。
というわけで、旅の最後は、なんとも残念無念な印象で終わりました。9月の一時帰国でリベンジできるかなぁ。