英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

体育苦手だったけど困らなかった

あちこちで報道されていますが、はてなの日記に「体育苦手だったけど、社会に出たら全く困らなかった」と書かれた方がいて、それに共感多数・・私も大いに共感しました。

元の記事はこちら。
anond.hatelabo.jp

もう40年も前になってしまいますが、私は親の仕事の関係で、ドイツとスウェーデンの小学校(低学年)に通ったことがあります。それらの学校には、徒競走のようなクラス全員を競わせたりタイムを計ったりするものはありませんでした。

 

たぶん、そういう競技的なものは、自分で志願してスポーツクラブなどに入ったスポーツエリートのためのもの。では、授業で何をしていたかというと、みんなで準備体操をした後、広い体育館の設備を引っ張り出して、1時間近く鬼ごっこをしたり、遊具を使って遊んだりと、のんびりしたものでした。

 

ところが日本に帰ってみると、クラス全員が注視する中で400m走、跳び箱、マット運動(開脚前転とか)、鉄棒(懸垂とか逆上がり)、走り幅跳びなどのテストが頻繁に行われていました。そして、さらにきついのがクラス全員の参加が義務付けられたチーム対抗競技です。「紅白リレー」「徒競走」「ドッジボール」「マラソン大会」・・

 

運動ができる子は活躍の場が出来て鼻高々でしたが、苦手な子には苦痛以外の何物でもない。常に「チームの足を引いてしまった」「あの子のせいで負けた」みたいな引け目を感じさせるものが多くて残酷でした。正直、運動会や体育祭は大嫌いでした。あれ、壮大ないじめられっ子製造システムだったんじゃないでしょうか?

 

日本で入った中学校は長距離走に熱心で、生徒は全員、校庭やグラウンドの周りを毎日3周走らなければいけなかったのですが、それも慣れるまでは怖かったです。体育の教師が最後尾からセイタカアワダチソウをムチのように振り回しながら「おらおら~」とか叫びながら追いかけてくるのです。脇腹が痛くなって歩いたりしたら叩かれてしまうので、いつもびくびくしていました。昭和の学校教師は、今から考えるとめちゃくちゃでしたね。

 

こんなわけで、スポーツが苦手な子は「体育の授業が憂鬱」となり、「運動嫌い」を多数生み出していたのではないかと思います。簡単な散歩、サイクリングといった日常的な運動まで避けて家に閉じこもるような生活スタイルが、教育の結果作られていたとしたら、最低ですね。

 

まあ、でも日本だけじゃないですが、教育というのは欠点が多いものです。私が体育以外でも問題あると思うのが、「数学」ができなければ「医学」「薬学」の道に進めないという教育制度です。医者に数学って、そんなに必要なんでしょうか?医者なんてのは、究極のサービス業です。数学が得意な人より、人に的確にものを伝える能力とか、手先が器用な人の方が適しているのではないでしょうか?

 

そうやって考えると、英語の試験の出来不出来が大きく合否を左右する私立大学の入試制度だっていかがなものかと思います。それこそ「英語が苦手だったけど、社会に出たら全く困らなかった」というブログを書く人も出てきそうです。

 

とはいうものの、私自身は英語が苦手で社会に出て大変苦労しておりますです。はい。

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こんな庁ができてたんですね。