英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

英国への旅

日本での時間はいつもあっという間に過ぎてしまいます。

 

今回は10月30日~11月10日までの12日間の旅だったのですが、10月30日の夕方、ロンドンを出発して日本の自宅に着いたのは31日の19時過ぎ、最終日の10日も早朝家を出発して他には何もできませんから12日間のうち3日間は移動だけにとられたことになります。やっぱりヨーロッパは遠いです。

 

さて、戻りの便も全日空のエコノミークラスでした。佐渡島の上空あたりで、おしぼりと飲み物、おつまみが出て、ハバロフスク上空あたりで昼食でした。行きのロンドンで積み込まれた食事よりずっとおいしかったです。

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この後、さらに5~6時間ぐらいしたところで、スナック(スコーンのようなお菓子)と飲み物が出て、到着の1時間前、スウェーデンからデンマークの上空あたりで朝食が出ました。昼食も朝食も往路同様、和洋メニューから選べます。昼食にはハンバーグ定食、朝食には和の鮭ごはんを選びましたがおいしかったです。ビジネスクラス以上になると朝食は決まった時間に出るのではなくて、自由な時間にリクエストした食べものがサービスされるそうです。

 

機内では、免税ショッピングや映画、音楽、ゲームなどが提供されます。帰りは11月のプログラムにかわり、「マンマミーア・ヒアユーゴー」、「ミッションインポッシブル・フォールアウト」の2本を見てきました。映画はどちらも面白く、昼寝して、映画を見たらあっという間に到着しました。

 

フライトの時、たいてい近くに泣きじゃくる赤ちゃんがいるのですが、今回は幸い、鳴き声も聞こえなくて、快適な旅でした。これだけ科学技術が進歩しているのに、赤ちゃんの泣き声を防ぐおしゃぶり型の消音器みたいなものを誰か発明してくれないかなぁ・・と思います。(子供は泣くのが当たり前、うるさがる方がいけないという意見があるのは承知していますが、科学技術の力で解決してほしいことの1つです)。

 

さて、今回の旅の本当の苦労は到着後に始まりました。ANAはロンドンへの直行便の就航が遅かったせいだと思いますが、ヒースロー空港第2ターミナルのB46という場末のゲートに着くのです。そこからメインのターミナルまで歩いて15分強かかります。荷物が少ない場合はいいのですが、荷物が多かったり足腰の具合が悪い場合は大変です。

 

これは、英国から帰国する場合も同様で、メインロビーの免税店でゆっくり買い物をしていると搭乗の時間に間に合わないリスクがありますので、要注意です。

 

メインロビーにたどり着くと入国審査があるのですが、これがまた長蛇の列です。頻繁に旅行する人は年間70ポンドの会費を払ってUK border registered travellerになると優先レーンをするすると通過できます。夫は出張が多いので、これになっていますが、1年に数回がせいぜいの私の場合、70ポンドという会費は高く感じます。

 

今回はビザ保有者と保有していない人に列が分けられて、ビザ保有者の列に並んだところ、通過に1時間20分かかりました。安全確保を理由に、一人一人にだらだらと質問しているので、なかなか進みません。

 

体調が悪くなったと申し出た人も散見されました。係官も申し訳なさそうに水のペットボトルを配ったりしていました。今年の夏、旅行客が多い時期には2時間半待ちだったそうで、新聞紙上でも批判されていました。ちなみに、ビザを持たない短期滞在者の列は、今回30分待ち程度で通過できたようです。日本からの直行便に乗るとヒースロー空港に入らざるを得ないのですが、もし経由便などで空港が選べる場合はシティエアターミナルなどに入るほうが楽だと思います。

 

11時間強の長旅の末に1時間20分の行列で、そうでなくても天国のような日本から嫌々戻ってきた私としてはすっかり不機嫌になってしまいました。しかも、空港の外に出てみると英国にしては珍しく土砂降りで、道路は水はけが悪く車が水没するのではないかと心配になるほど。しみじみ、英国は長期的に衰退の道をたどっていると実感しました。

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荷物預け入れ後、アンケートに答えてもらったステッカー