英国の庭から~海外生活ブログです

欧州調査歴25年以上のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

英国のお肉屋さんで薄切り肉を購入

肉を薄切りにして食べるというのは、日本やアジアの食文化らしく、こちらの一般のスーパーやお肉屋さんで売っている薄切りというのは、厚さが最低でも8ミリ程度はあります。和食でなくても、日本の料理本やウェブサイトで入手できるレシピは薄切り肉を使うものが多いのですが、英国のスーパーで売っている肉をそのまま使うと固くてごろごろしてしまうので、残念な味になってしまいます。

 

そういうわけで、こちらに住んでいる日本人が薄切り肉を使おうとすると次のどれかの方法になります。

 

1.アジア系スーパーで売っている冷凍肉を買う

薄切りにして冷凍にしたものが、日系、アジア系の食品店で売っています。多くの日本人の方はこれを購入されているようです。(味は買ったことがないのでわかりません)

また、中国系スーパーでは、鍋用のしゃぶしゃぶほどの薄さでロール状にした冷凍肉が売っています。

↓こんな感じの品で、牛肉、豚肉、羊肉があります。1枚ずつ、筒状になっているので、ラーメンなどに入れたり、カレーや炒め物に使うのに便利で豚肉を常備しています。(こちらは、味は今一歩だと思います。またいったん開封すると鮮度が落ちやすいです)

http://orientalfoodexpress.co.uk/product-detail/pork-slices-400g/

 

2.現地のスーパーで入手できるものを、細かく刻んで使う。

これが一番多いのではないかと思いますが、上述の8ミリ程度の薄切りステーキ肉などを丹念に刻むと、炒め物などには使えます。私が気に入っているのは、ディスカウント大手のAldiで売っている高級なスコットランド牛肉(アバディーンアンガス牛)のサーロインやリブアイステーキです。これを贅沢にも細切りにして、青椒肉絲とか炒め物に使っています。1枚4ポンド弱で売っています。当然のことながら美味しいです。

 

3.ロンドン(特に南部)限定 Willetts Butchersという肉屋さんに日本式薄切り肉を注文して購入する

 さて、私がロンドン南部に住んでいる1つの理由となっているのが、このお肉屋さんに近いということです。ロンドン南部のCarshalton Beechesという街のHigh Street(商店街)にあります。今回、Blogで紹介してもいいと許可をもらったので、以下にご紹介します。

www.willettsbutchers.co.uk

 

 このお肉屋さんは、質が良いことで近郊でも評判の肉屋さんです。日本式の薄さにするには肉を凍らせる必要があるそうで、24時間以上前に申し込んでほしいそうです。また、毎年12月は、七面鳥など英国料理用の肉の注文だけで手一杯なので、日本式の薄切り肉は受け付けていません。2019年は1月4日から再開するそうです。

 

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小さな街のお肉屋さんです


肉の種類は牛肉、豚肉、ラム、鶏肉、アヒル、七面鳥など。肉の薄さは、しゃぶしゃぶ-すき焼きー焼肉ー生姜焼きーステーキー塊肉の6段階。しゃぶしゃぶは薄すぎて、日本のように大皿に広げて並べてくれるわけではないので、冷凍保存すると、剥がすのがちょっと大変です。生で食べられる分だけ注文すれば別です。おすすめはすき焼き(これでも十分、鍋に向いた薄さです)と焼肉(2ミリ~2.5ミリ位)です。

 

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すき焼きの薄さはこんな感じ。注文は500g単位だが、250gずつトレイにのせてラップしてくれる。

 

牛肉のうち、薄切りにしてくれるのは、サーロイン、リブアイ、トップサイド、ベリー、舌です。豚肉はロインロースト、リブロースト、ベリーです。鶏肉は、胸とモモ別々にひき肉があるほか、英国では皮つき骨なし肉は少ないのですが、骨なし皮付きのモモもあります。

 

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豚肉。リブローストとロインローストの焼肉。

注文書は上記のウェブサイトからダウンロード可能で、近郊であれば(アクトンあたりもOKらしいです)、130ポンド以上の注文で配達もしてくれるそうです。ただし、ロンドン中心部で、駐車が難しいオフィスビルなどは要相談のようです。

 

ご自身で車で行かれる場合は、この商店街は駐車スペースが少なくなかなか駐車できませんので、平日日中もしくは、土曜日であれば、開店直後の8時過ぎに引き取りの予約をすると楽です。少し離れた場所なら駐車可能です。

 

さて、このお肉屋さんは、もしかしたら英国で唯一、あるいは数少ない日本式薄切り肉を扱っている店です。元々はケント州ファーンボローのお肉屋さんが日本式薄切り肉を始めたそうです。

 

実は我が家も第1回目の英国駐在時の初期には近所の方と共同で、このケント州のお肉屋さんに注文して届けてもらっていました。そのお肉屋さんは、わざわざ日本から肉を薄切りにする機械を購入し、日本の肉屋さんに研修にいったそうです。ところが店主が引退することになり(現在はフランスに在住だそう)、当時、親同士が友人という縁でそのお店で修業をしていたWillettsの若旦那が「自分ならできそう」と機械を譲り受け、こちらの店で薄切り肉の販売を始めたのだそうです。「もう19年になるね」と言っていたので、たぶん1999年頃の話です。

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こちらがその若旦那。Pork Stripsも欲しいといったら、さっさと切ってくれました。

私は当時、たまたまこの肉屋さんの横の通りに住んでいたドイツ人のおばあさんから毎週ドイツ語を習っていました。時々、帰宅時にお肉を買っていたので、薄切り肉が増えて、便利になって大喜びしたのを覚えています。

 

ここのお肉は臭みがなくて本当においしいです。日本式の薄切り肉でなければ、予約なしで購入できますので、豚小間切れ肉(pork strips)を買ってくることもあります(これはヒレ肉をカットしてくれます)。臭みや水っぽさがなく、英国人からの評価が高いのもうなづけます。

 

牛肉は、英国人が好きな脂肪が少ない赤身の多い肉ですが、十分柔らかく、霜降りとは違うのですが、日本人が食べても十分おいしさを実感できます。(アジア系スーパーの冷凍肉とは違います)今日はリブアイの焼肉をいただきましたが、脂っこくないのに柔らかく、霜降りの和牛とは違うジャンルの「肉らしい美味しさ」でした。