英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

ゼラニュームはずぼらな人向き

今日は、植物の話題など。ゼラニューム(テンジクアオイ)という植物は、南アフリカ原産ですが、欧州の夏の乾燥して冷涼な気候が合うらしく、昔から様々な種類が盛んに栽培されています。

 

英国と日本で入手可能なゼラニウムは大きく分けると

1.ゼラニューム (ゾナル)

2.アイビーゼラニューム

3.センテッド・ゼラニューム

4.リーガル・ペラルゴニューム

5.宿根ゼラニューム(あるいはゲラニウム、高性種)

この5種類があります。

 

全てフウロソウ科ですが、1~4までがテンジクアオイ属(Parlgonium)で、5はゲラニウム属(Geraium)のようです。昔、科や属を分けるときに混乱があったようで、ややこしくなっていますが、5は初夏から霜の時期までの一季咲きで冬越しできる多年草です。1~4は気温さえ許せば、四季咲きで、英国では1年草扱い、日本では多年草のように育てられます。

ゼラニウムの仲間は、雨が苦手で、日本では高温多湿の梅雨から夏の間にダメにしてしまうことが多いです。英国では、冬の湿度に弱いです。英国でも日本でも軒下などで、雨や霜にあてず、水やりをあまりせず、ズボラに放置しておくと秋や冬でも元気に咲いていたりします。

 

1.は↓こんな感じです。花付きが良く、丈夫で、ボリュームもあります。昔からありますが、お洒落に植えるのは意外と難しい感じ。

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フランス・バルビゾンのレストランの窓辺

2.のアイビーゼラニュームは、フランスやスイスなど大陸諸国でこういう植え方が好まれているようで、英国ではわざわざ「大陸風」ゼラニュームと呼んで売っています。

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スイス・ジュネーブ近郊で

昨年、たまたま、大陸風コレクションと、トスカーナ風コレクションというセットがあったので、買ってみました。2つ、ゆりかご型のプランターを並べています。

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左が大陸風、右がトスカーナ風

3番目のセンテッド(匂い)ゼラニュームは、近年気に入って、集めているものです。ゼラニウムは総じて香りが良くないのですが、この香り有りタイプの中に、花もかわいいものが多く出ていて見てよし、香り良しです。通りすがりに葉をもめば、レモン、オレンジ、パイン、アップル、ローズ、ミントなどの香りがするので玄関脇に置いていますが、とても癒されます。

左からWelling、Sweet Mimosa、Clorindaです。

ゼラニュームの香りは更年期障害(男女)やリラックスにも効果大だそうです。

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 4.については、花が美しく、豪華なのですが、虚弱なものが多くて、植えては枯らすというのを繰り返したもので、手を出さないようにしています。秋から春まで、温室、あるいは、日当たりの良い窓辺で管理できるようでないと難しいみたいですね。

我が家に今あるのは3と勘違いして買ってしまったLord Buteだけです。

 

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Lord Bute photo from RHS

https://www.rhs.org.uk/Plants/70302/Pelargonium-Lord-Bute-(R)/Details

写真はRHSのもの。うちのが咲いたら差し替えましょう。

 

 5の宿根のゲラニウムについては、寒さに強く、高性種と日本では呼ばれるように横に大きく広がり60cmくらいの高さまで育ちます。90年代の日本にはほとんどなく、英国に来て初めて出会い、育ててみました。日本の高温多湿の気候、酸性の土壌が合わないようで、日本だと植えにくいかもしれません。英国では、放置しておくだけで大きくなるので、魅力を発見した感じです。

 

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色は紫系が多いです。我が家の庭で6月~10月頃まで咲きます。

 さて、ゼラニュームの魅力は、水やりの頻度が少なくて良いことです。夏場に旅行などで、1週間以上水やりできなくても枯れません。花ガラを摘んだり、枯れた葉を取り除いてやれば、よりきれいになりますが、特にヨーロッパでは。花ガラを放置してもあまり害がありません。公園に植えたり、自治体から苗が配られて、窓辺に植えたりするのに向いていまして、すぼらな人向きです。

 

残念ながら、上記の1~4までは、冬越しがちょっと難しいです。霜に充てなければ、大丈夫ですが、マイナス気温の日が何日も続くと、厳しい感じ。今年はせっせとベタ掛けシートを掛けて今のところ生き延びていますが、冬が越せるか越せないかギリギリといったところ。

 

3~5月頃、プラグ苗や小さめの苗をまとめ買いする方が楽かもしれません。あるいは、前年の秋までに挿し芽をとるとか・・12月に挿し芽したもの。かなり育っています。

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