昨日(3月30日)、こちらの高校(Sixth form collegeと呼びます)の最終学年に通っている娘の選択科目Photograpyの課題用写真を撮りに出かけました。自然なアウトドアな景色を撮りたい、だから「ウィズリーもナショナル・トラストもだめね」と言われ、ネットで検索しながら、景色を探す羽目になったのです。
娘がみつけたのは、美しいウィズリーと国道を挟んで対面にあるサリー州の自然保護区。自動車専用道路(M25とA3)に二方を接し、騒音も聞こえる荒地という印象でした。しかし、英国らしくない印象の場所だったので、ご報告。(下の写真は私がペンタックスQで撮った写真。娘のではありません)
この場所はサリー州のOckham のOld Inn Laneと言う通り沿いにあります。専用の駐車場に車を止めて(有料)、散歩できるようになっています。強風で倒れた枝や、腐って倒れた木の枝などがごろごろ転がり、足元には白い花が枯れた後のヒースが風に吹かれていました。どうしても英国というと緑の牧草地のイメージがありますが、それも人が植えたもの。もしかしたら、こういう風景が英国の原風景なのかもしれません。
この日は近くのパブで娘とランチ。英国の田舎では、パブで食事をするのが無難です。イタリアン、中華は、ロンドンや大都市以外では外れることが多く、外れっぷりが半端じゃないのでお勧めしません。Pub near meと入れて検索し、★が多いパブに行くのが無難です。流行っている店は、そこそこおいしいものを出してくれます。
私たちが行ったのは、上の保護区と同じ通りにあるThe Black Swan Ockhamという店。
店内も屋外も広くて、暖かい日だったので屋外の席を選びました。
娘はオックステールと牛すね煮込みのパイ、私は豚のローストにしました。量が多くて、味も悪くなかったです。
地方のパブは、すっかりファミリーレストラン化しています。そうしないとアルコール離れが進む中、集客できないからですが、この日も子連れの家族客が多く満席で、私たちは早く行ったので入れましたが、予約のない客が次々に断られていました。
<娘と写真について話す>
うちの娘は、あまり自分の考えていることを、はきはき言うタイプではありません。小中学生のころなど、感想文を書かせようにも、「何も感じない」「別に」というばかりでいらいらしたものです。
でも、昨日は色々なことを話し、写真についてもどう思っているか、話してくれました。娘は、写真は美しくある必要はなく、何か訴えるものを持っている写真に惹かれるというのです。そして、トーマス・ルフという有名なドイツの写真家を引き合いに出して、写真は被写体を見るのではなく、写真家がどのように写真と向き合ったかを見るべきだというような話をしていました。
私は、写真はいつも被写体しかみえませんし、写真家の意図など意識したこともなかったので、(しかもいまいち、写真の良しあしがよくわからない)、娘の話がとても新鮮に思え、親バカなものですっか感心してしまいました。
娘は今、日本でいうと高3の12月のような時期にいるそうで、4月は相当厳しいようです。応援せねば・・