ロンドンからパリへの2泊3日の旅の2日目です。初日は午前中、職場に行って13時半頃発の便でパリ入りしたので、ホテルに到着したらもう17時半でした。時差が1時間あることもあり、移動に結構時間をとられてしまいますね。3日目も思いがけず朝一番に帰ることになってしまい、パリ観光できるのは中日の1日だけだとわかりました。
もっとも、今回はコンサート以外は、特に目的もなかったので、行き当たりばったりで行く場所を決めるという、ある意味、非常に贅沢な1日にすることにしました。
そこでまず、先日、本気猫さんに教えていただいた手芸品店Ultramodに朝一番に行ってみることにしました。
ホテルから地下鉄の方が早かったのですが、天気も良いし、パリの景色も見たかったのでバスに乗りました。朝のセーヌ川です。ルーブル美術館脇の橋です。
セーヌを渡りルーブルを固めに見過ごして北上します。
少し先のSaint Anne Petit Champsというバス停で下車しました。ここはオペラ座の南東方向、ラーメン屋さんやお寿司屋さんなど日本人経営のレストランが多い一帯です。毎回、パリに来ると寄るBook-offもありました。おなじみのエリアなのにUltramodを見逃していたんですね。
Book-Offは1階が書籍、2階がDVD、CD、マンガなど。以前は日本の書籍専門の別店舗があったのですが閉店し、こちらに統合されていて、日本の書籍は多くないですが、旅行書や語学書、小説などがありました。とにかく、フランス語ができなさ過ぎて悲しいので、フランス語学習の本をいくつかと、ララ・ファビアンのCDと「フランスのアンティークと雑貨」という本を購入。
さて、Ultramodです。
こちらは、1.手芸品店と2.帽子作りの材料&インテリア材料の2つの店が向かい合っています。手芸品店側には日本人の店員さんがいて、相談にのってくれました。とても便利ですね。品数や種類も多く、手芸をする人にはお宝の山の印象。
営業時間は月曜〜金曜 だけで、10時〜18時が営業時間のようです。
そのあと、先日もご紹介したMaison Sajouに出かけて刺繍用のミニ枠とセーター補修用の糸を買いました。
ここはやっぱり可愛いです。
この店の周囲は、どうやらファッション卸業者のショールーム兼店舗が多いようです。みているだけでも面白く、ゆっくり歩いて、さてつぎはどこに行こうかと考えていたら、そうだ、確かUNIQLOとイネス・ド・ラ・フレサンジュのコラボが今日発売だと思い出しました。
https://www.uniqlo.com/ines19ss/jp/sp/
確か、去年も今頃パリに来て知ったのですが、フランス店では日本より若干早く店頭に出ているのです。しかも、英国店ではイネスのラインは売っていないのです。サンダースンとコラボしたカーテン柄のTシャツとかはありますが(正直いらない)。
そこでUNIQLOに行ってみることに。
どこの店舗でも良かったのですが、サン=ジェルマン・デ・プレ店に行きました。
イネス、ありました。で、私ぐらいのおばちゃんが数名群がっていました。でも、フランス人の買い物って本当に保守的。品物を見ると売れ筋は定番の白のシャツ。イネスのは同じ白のシャツでも、ボタンとか袖口とか凝っていてステキなのですが、他の品はほとんど残っているのに白のシャツはXLしか残っていない。
で、がっかりしつつ、さらに横を見るとがーん、マークス&スペンサーの大型店があって、私がロンドンで買ったお土産がどっさり売っているではありませんか。ショック!
すっかりやる気をなくし、ふと思い出したのが、昨日のコンサートでも聞いたPatrick BruelのPlace des grands hommesという同窓会の歌のロケ地が近いことを思い出し近くまで行ってみることに。
パンテオンです。暖かいせいか、学生っぽいグループがたくさん正面の広場に座っていました。さて、この寺院を背にまっすぐ道を戻るとリュクサンブール宮殿とその庭園です。ここが広々としていて気持ちが良さそうなので行くことに。気温を見ると16度で天気もいいし最高の日和でした。近くのオフィスの人とかお弁当を持ってきて食べているのでしょう。
公園を横断するとモンパルナスタワーの近くです。
そうだ、もう1軒、UNIQLOがあったはず、と思って調べたら、モンパルナス店がありました。行ってみると、もう1つの店舗で売り切れていたシャツの白のSサイズを発見したので購入。(パリには全く似合わないモンパルナスタワー)
お腹が空いたのですが、夕食にフルコースを食べる約束をしていたので、朝、残したフランスパンだけで済ませることにして一旦宿に戻りました。戦利品を置いて午後の計画を練ります。
そういえば、先週クリスチャン・ディオールの展示会を見そびれたことを思い出し、パリ市立 ガリエラ美術館・モード&コスチューム博物館 (Palais Galliera, The City of Paris Fashion Museum)に行ってみることに。
ところが行ってみて気づいたのですが、現在改装中で見ることができません。建物と庭だけ写真にとって撤退。
まだ、夕食を食べる同僚との待ち合わせに2時間ぐらいあったのでルーブル装飾美術館に行くことにしました。もっと人気の美術館にしても良かったのですが、人混みを避けたかったので、なるべく地味目の場所を狙います。
この美術館は15世紀から現代までの室内装飾や陶磁器、家具を展示しているのです。フランスのものといってもオランダやベルギー、イタリアで作られたものもかなりありました。下は15世紀のベッドルーム。
下は19世紀後半にパリで全盛だった高級娼婦(Courtesan
といって椿姫みたいな大金持ちのお抱えのお妾さん)のベッド。王様のベッドのようです。彼女たちは日陰の存在ではなく、文化への影響力が絶大だったそうです。
世界中からの観光客で長蛇の列のルーブル美術館の脇にこんな風変わりな美術館があるのは面白いでしょう?室内は暖房の効きすぎか、暑くて途中で頭が痛くなってきたので、ほどほどで切り上げて、待ち合わせ場所に向かいました。
同僚からフランス暮らしの苦労話などあれこれ聞いてから、日本人のご夫妻が昨秋オープンしたばかりという7区のフレンチレストラン「LE GENTIL」に行きました。こちらです。
ちょうど開店時刻に伺ったようで、他にお客はいなくて、奥の静かな席に通してもらいました。
26 Rue Surcouf, 75007 Paris
33 9 52 27 01 36
日本語で注文できるので、すごく楽。メニューは次のような感じ。
アラカルトでお願いすべきだったのかもしれませんが、一番上のコースにしてしまいました。
その結果、
前菜は
カリフラワーのスープ
マグロの赤身のカナッペと茄子(ワサビ&紫蘇風味)
白いイカの焼き物?とイカ墨のリゾット
メインは
クリスピーチキンとエリンギ
鴨胸肉と野菜のグリル(かな)
デザートは
杏仁豆腐、チーズケーキ、抹茶ケーキの盛り合わせ
でした。(話に夢中になってしまって、一部写真をとりそびれてしまいましたが、全部おいしかったです)
他にグラスワインを注文しました。白いボジョレーヌーボー(珍しいものだそうです)。シャルドネの香りがして、すっきりしていておいしかったです)
というわけで、盛りだくさんの1日が終わりました。
これだけ食べて飲んで一人60ユーロでおつりが来たので、リーズナブルだと思いました。