今、借りている家の近くには、面積50ヘクタールという巨大な公園があります。ここから色々な生き物が我が家を訪れます。今日は我が家に来た珍客たちをご紹介。
これがその公園です。我が家は道路の北側にあり、南側の家のさらに南側の庭の先にこの公園が広がっています。英国の公園の多くは、日本人がイメージするような管理の行き届いたものではなく、一部の子供用遊戯施設を設置して囲った場所以外は、ただの林野となっていることが多いです。
公園内にはあまり道も作られていません。人が歩いた筋が付いていれば良い方です。この辺りはロンドン郊外としてはかなり標高が高い方なのに、土が粘土質のせいか水はけが悪く、公園内は水たまりだらけです。冬場に散歩しようとすると足の裏に泥がべっとりとついてきて、歩いていると次第に足が重くなってきます。この公園は、新聞王だった方が、敷地ごと自宅を100年ほど前に市に遺贈したそうです。
あまり散歩する人が多くないせいか、自然の宝庫です。様々な生物が生息しているらしく、我が家にもやってきます。まずは、昆虫から。
クワガタの夫婦
入居する時、かなり大きいけれども、一部枯れて形がひどく崩れてしまった木があり抜いてもらったのですが、その木の住民だったようです。気の毒なことに、花壇から出てきました。同僚の息子さんが欲しいといったのであげましたが、最終的に近所の公園に逃がしに行ったそうです。ちなみに英国ではロンドン近辺がクワガタ生息の北限だそうです。
トンボ?
鳥の仲間
インコ(Wild parrots, parakeets)
ワカケホンセイインコというものらしく、インドなど南国原産種です。ペットとして買われていたものが逃げたり捨てられて野生化した後、増えてしまったようで、世界中で問題となっているようです。急増しており、従来種の他の鳥の生息地を奪う侵入動物として各国で問題になっているそうです。我が家では庭の高い枝に大量にいて、ギャーギャーと大きな声でしゃべっています。警戒心が強くなかなか撮影できません。撮れ次第UPしますが、とりあえず、侵入動物に関する団体のページの画像を紹介します。
マグパイ(Magpie)
これはカラスの仲間でかささぎというものらしいです。英国では、カラスより数が多い感じがします。鳥たちの中では一番強いようで、悠然と道路を歩いて渡っています。近々、写真を写して追加します。とりあえず絵を。
雉?
我が家のキッチンをしげしげと眺めていました。家に入りたそうにしたので撮影できました。
ムクドリ?
庭の枝の間で毎年巣を作って卵を孵しているようです。
コマドリ
私が英国で一番気に入っているのがコマドリ(ロビン)です。庭仕事をしていると必ず飛んできて50cmぐらいのところにとまってじっとみています。だから「ガーデナーの友達」と呼ばれています。目が合うと、きゅっと横を向いて目線があわないようにします。何を狙っているかというと、ミミズとか土の中の昆虫を掘り出してくれるのを狙っているのです。時々見ないふりをすると大きなミミズをほおばったりしています。写真に撮ろうと何度も試みているのですが、カメラを取り出すそぶりをすると飛んで行ってしまいます。帰国までに撮りたいです。
哺乳類
リス
これはすでに害獣に認定されている米国から帰化した灰色のリスです。先日はガレージに入り込んで私が拾ってきた栗と、「植えなくては」と思っていた球根類を食べてしまいました。
キツネ
先日、「キツネ狩りが嫌い」と書いたブログを読んだのでしょうか。以来、我が家の庭でくつろいでいます。なんと、昨日は交尾までしていました。そこまでキツネ愛好家じゃないので、「えりまきにされてもいいの?」と念波を送っているつもりですが、全く動じません。残酷に殺すのは反対ですが、我が家で増えられても困るんですよねぇ・・
ネコ
ご近所の住人です。4匹ほど我が家を通路にしていて、私達一家より先住民のせいか堂々と庭を通行していきます。
ゐ
お客ではないのですが、庭に来る全ての生き物の中で最上位にあるとされており、夫と娘から「マグパイ→リス→狐→ネコ→ゐ」の順に庭を横切っていくと笑われています。(写真なし)