先週2月15日の金曜日の夜9時からBBCの日本庭園に関する番組(全23回)が始まり、人気ガーデニング番組BBCGardener's Worldのメイン進行役であるMonty Don氏が4月の日本、ちょうど桜が満開の頃の庭を紹介し、大きな反響を呼んでいます。
番組情報はこちら
https://www.bbc.co.uk/programmes/m0002k0z
この番組、年末からMonty氏がTwitterで予告しており、楽しみに待っていたのですが、インフルエンザで完全にダウンして寝過ごしてしまい、ようやく今日、見ることができました。
英国の日本庭園Tatton Parkに始まり、桜の時期の金沢兼六園、京都の大覚寺の池、大原三千院のコケ、高台寺の枯山水、圓徳院、東福寺の枯山水と苔、建仁寺の茶室などが紹介されました。お茶や生け花の紹介、回転寿司を食べて終わりました。
↓Montyに昔強い印象を残したという東福寺の苔の庭
日本の庭づくりの歴史に触れ、特に日本人が庭作りに自然をそのまま模倣していること、それでいながら、計算しつくした「間」や「無」の空間を重視していること、途方もない労力をかけて庭や庭木、苔などを管理していることを紹介しています。
日本で絶滅したとされる太白と呼ばれる幻の桜がなぜか1923年にサセックスで生息しているのが見つかり日本に戻されたなどという不思議な話も紹介されました。↑の桜です。
↓兼六園の大きな松(剪定だけで何十人もの人が必要)
最後にお寿司(回転寿司)を食べながら、Monty氏が振り返るのですが、庭だけでなく、(英国と違って)正確な鉄道運航なども例に挙げ、全ての微細なところまでこだわるのが日本流、偶然に見えても、偶然なものはなく、全てが計算しつくされていると、もう日本文化大絶賛でした。
こうして、ガーデニング王国を自認する英国の皆様に誇らしく庭園やその文化を見せびらかすことができる日本というのは改めて素晴らしいと実感しました。もちろん、英国式ガーデニングは、アマチュアでも色々なことができるので、それはそれで別の魅力がありますけど。
というわけで、日本人がみても面白い内容でしたし、こういう形で日本が紹介されるのはうれしいです。日本でも放送されるといいですね。