英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

ピアノを弾いて脳を活性化

今年はフランス語に加えてなるべく毎日、ピアノの練習をしようと思っています。

 

その理由は、母が認知症になって以来、自分も認知症になるのでは、という恐怖感を感じているからです。いや、なるのではではなく、既に始まっている実感があります。

実は昨年春、職場の同僚から「明日、××に立ち寄るので午後から出勤します」と言われて、「xxは○○ですね。面白そうですね」みたいな会話をした翌日、他の方から「△さん、どうしたんでしょう」と言われて、全く前日の会話が思い出せず、「さあ、どうしたんでしょう」と答えてしまったのです。午後になってその方が出勤して「いやだなぁ・・昨日、言ったじゃない?」と言われた瞬間、前日の会話、その時自分が感じた気分など、何もかもを思い出したのです。

 

この年になると、誰もが大なり小なり同様の経験をお持ちかもしれません。それに若い頃から、1階で何かしようと考えて2階についたら思い出せなかったとか、あちこちに物を置き忘れたとか、そういう経験はあります。

 

でも、この時の全く思い出せなかったというのは、何となく覚えたことが思い出せないというのではなく、何か初めての感じで恐しく感じました。認知症の道に既に足を踏み入れてしまったような・・

 

さらに母を苦しめている認知症の記憶障害というのは、新たに記憶することができないのではなく、記憶をしまった場所から引き出すことができないということもわかりました。それ以来、自分でも、なるべくメモをとったり、記憶する時に匂い、音など「鍵」となる情報も一緒に覚えなければ、と考えています。

 

さて、ピアノの話に戻りますが、11月に一時帰国した折、テレビ朝日の「名医とつながる!たけしの家庭の医学」を見ていたところ、認知症の症状の進行を抑え、脳を活性化させるには、「何かをしながら、何かをする」ことが有効だと紹介されていました。その一番良い方法は楽器の演奏。確かに楽譜を目で見て、音を聞き、さらに左右の手で異なることをするわけですから、脳は大変な作業をしていることになります。

 

そうはいっても、一度も楽器を習ったことがない、しかも認知症が始まった方にいきなり楽器を弾かせるのは難しいですから、「歌いながら手拍子を打つ」ということをさせたところ、見事に効果が出ていました。

名医とつながる!たけしの家庭の医学|過去の放送内容|朝日放送テレビ

【たけしの家庭の医学】歌いながら手拍子・楽器演奏で認知症予防!物忘れを減らし脳を活性化させる方法

  

そういうわけで、このところさぼりがちだったピアノの練習の重要性に思い至った次第。

 

私の世代は、猫も杓子も何等かのおけいこごとを親にさせてもらっていまして、ピアノはその代表選手です。私も例外ではなく5歳から習い始め、親の転勤で何度か中断、やり直しはあったものの、20歳まで習わせてもらいました。残念ながらピアノで大成するような才能はなく、手も小さくて弾けない作品が沢山ありますが。

 

夫もピアノを習っていたので、結婚以来、デジタルピアノを買って、気が向くと弾いています。今回も英国に来てすぐコルグの一番安くて小さいデジタルピアノを購入しました。デジタルピアノの良い点は、ヘッドホンをつけると好きな時間に演奏できること。Boseのヘッドホンを使うとあら不思議、うまく弾けているように聞こえます。

 

夫は歌がうまくてピアノやギターの弾き語りができてうらやましいのですが、私はもっぱら練習曲を弾くばかりです。それでも、年を取るというのは面白いもので、子供のころ大嫌いだったツェルニーとかバッハがとてもきれいだな・・と感じるようになりました。

 

そういうわけで、これからピアノの練習です。

 

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椅子はebay ukで安く買ったアンティーク