久しぶりに晴れた日曜日の今日、職場の同僚を誘ってウェスト・サセックス州のナイマンズ(Nymans)とスタンデン(Standen)に行ってきました。ともに現在は、ナショナル・トラストの所有となっています。今日は、朝一番に訪問したナイマンズの様子をご紹介します。
ナイマンズのウェブサイトはこちら。ガトウィック空港から自動車で約15分ほど南の位置にあります。
https://www.nationaltrust.org.uk/nymans
ナイマンズの庭は、ナショナルトラストでも人気があります。1年中、何かしら見どころがありますが、特に人気があるのが今の時期とバラの時期、そして盛夏の”宝石箱をひっくり返したような”ボーダーガーデンです。庭の面積は33エーカーあります。
今日、ハイライトとなっていた植物が入口の黒板に書かれていました。春の球根植物、マグノリア、ヘレボラス、水仙、シクラメン、石楠花、桜、エリカが最盛期でした。
この邸宅は、19世紀末に、株式仲買人として成功したドイツ人実業家ウィリアム・メッセルがロンドン中心部のケンジントン本宅周辺の喧騒から逃れるために購入したそうです。当時流行していた中世風の建物と庭をつくりあげました。
残念ながら1947年の大火事で大広間などが焼失してしまったのですが、残った部分には一家の末裔のアン・メッセルが1992年に亡くなるまで住んでいました。この方、2度結婚しており、最初の結婚で設けた息子が、マーガレット王女(エリザベス女王の妹)と結婚したスノードン伯爵だそうです。
中も公開されていたので、見てみました。
あちこちにフラワーアレンジメントが置かれ、ヒヤシンスの香りが漂っていました。
マグノリアはここでも満開でした。八重咲のクリスマス・ローズが沢山咲いていて、色合いも柔らかくて素敵でした。
↓は出口近くの売店の園芸コーナー。
デービッド・オースチンの薔薇が多数売っていました。
天気が良いせいか、今日のナイマンズ・ガーデンは駐車スペースがないほどの込み具合で、朝一番に行って正解でした。ちなみに、”宝石箱をひっくり返したよう”と書いたのは↓の「夏のボーダーガーデン」です。7月頃が最盛期なので、その頃また行きたいと思っています。
https://www.nationaltrust.org.uk/nymans/features/spectacular-summer-border