何回かにわけて、ピーク・ディストリクト(ピーク地方)の建物を中心に報告してきましたが、このピーク・ディストリクトは英国で最初に国立公園と定められた地域です。
ピーク(山頂)の名の通り、周辺地域に比べて標高が高く、連なる山々と広大な自然が特徴です。今日はこの地方についてご報告。
豪雨の中、景色を求めてドライブ
前日、ライム・パークからチャッツワースに向かう道中、この国立公園を縦断するので、景色を見たかったのですが、日没が早くて何も見えませんでした。翌朝、早起きして見に行こうと思ったら、どしゃ降り。仕方がないので、最も景色が良いと言われるSnake Pass(蛇峠)というところまで車で往復するだけで我慢しました。
それでも、紅葉が始まっていて、きれいだったので、いくつか写真をどうぞ!
何もない、でも、ちょっと懐かしさのある景色。日本と違うのは、木があまり多くないことでしょうか。
少し高度が下がると素敵な集落の風景です。
絶景の場所には、ハイキングをしないといかれないようです。
特に映画「プライドと偏見」で主役のリジーが歩いたStanage Edgeという展望スポットは、素晴らしい眺望のようで、一度見てみたいとかねがね思っているのですが、今回もたどりつきませんでした。いつかは・・
名物のベイクウェルプディングを食べる
さて、ピーク・ディストリクト国立公園、チャッツワース館を経て、豪華な朝食であまりおなかがすいていなかった同僚と私、ホテルで教えてもらったチャッツワースの門前町ベイクウェル(Bakewell)名物のプディング(プディングというのは、プリンの意味ではなく、英国ではデザートや甘いお菓子の総称です)を食べに行きました。
ベイクウェルは小さな町です。何とか駐車場を見つけて車を停め、街中に入ったら、「オールド・オリジナル・ベイクウェル・プディング・ショップ」というのが目に入り、かわいいので飛び込んでしまいました。後で調べたら2件の店がプディングの本家を唱えている模様です。
ベイクウェル・プディングというのは、その店の説明では、現存する宿ラットランド・アームズ・インの女主人であったグリーブズ夫人の台所で偶然できたものだそう。彼女が料理人にジャムタルトを作るように指示したところ、料理人はかき混ぜた卵とアーモンドペーストをパイ生地に混ぜるかわりに、ジャムの上に広げてしまいました。調理をするときに卵とアーモンドペーストがカスタードのような状態になり、おいしかったので定番のデザートになったそうです。
何十年かして、キャンドル屋さんの奥さんのウィルソン夫人がその権利を買い、現在の「オールド・オリジナル・ベイクウェル・プディング・ショップ」を開いたそうです。
このプディング、パイ側の上にアーモンドとジャムの風味のフィリングを薄く塗って焼いてあって、さらにあまり甘味のない生クリームか、カスタードソースをかけて食べるというもの。私はカスタードソースにしましたが、甘すぎずおいしかったです。器もとてもかわいいでしょう?左が私で運転するのでカプチーノ。右は同僚で紅茶です。
このお店、店の外観も食器もかわいく、1階は食品やお土産物の店、2階がカフェテリアになっていました。
このあと、片道320kmをひたすら走って帰ってきました。この日のルートは下の地図の通り。
ではでは!