今週、月曜日に美術館巡りをして、夕方頃、ちょっと喉がひりひりするような気がしたのです。で、火曜日の昼頃から、悪寒が始まり、顔が熱っぽく、全身に妙な痛みが走り。咳が出始め・・
典型的なインフルエンザの症状だったのですが、熱があまり上がらない。せいぜい37度台の後半だったので、帰りにロンドン中心部の日系診療所によることもなく、帰宅してしまいました。しかし、その晩から、熱こそあまり上がらないものの、インフルエンザ特有の症状が続き、会社を休む羽目に。そして4日目の今日になって、今度は胸の中がかゆく週末になって肺炎になったら嫌だなと、ちょっと不安になり英国NHS(国民保健サービス)のGP(かかりつけ医)に電話してみました。
私「もしもし。どうも火曜日頃からインフルエンザで、まだ熱も出ているし、今日になってさらに体調が悪いんですけど」
GPの受付係「あ、そうなの。でもね。今日や予約で一杯よ。それにね、インフルエンザはウィルスだから、薬も出ないし、先生に診てもらっても無駄よ」
私「でも、私、喘息もあるし、糖尿病もあるので、合併症とか起こしたら週末心配だしぃ(ここで哀れっぽくゲホゲホする)」
GPの受付係「仕方ないわねぇ‥それじゃ夜の最終6時45分に入れておいたからみてもらって」
というわけで、夕方GPに出かけて診察を受けてきました。血圧を測ったり、指先の酸素濃度を確認したり、聴診器で胸の音を聞いたりしましたが、どうやら心配ない模様。やれやれ・・しかし、今日の私の症状は、引き続き熱っぽいし、全身が痛いし、咳なんて、内臓が出ちゃうほどの騒ぎなんですけど。
しかし、「雑音などもないし、肺炎の恐れもないので大丈夫よ。喘息については別途検査しましょう。予約をとって」とそれだけ。
しかも、「薬局でレムシップマックスを買って飲みなさい。インフルエンザの症状が治るのはだいたい8週間はかかるわね。他にお勧めはVicks(ドロップ?)でしょ、それから大きなボウルにお湯を張って、タオル掛けて蒸気を吸いなさい」
え?これだけ?
日本だったら病院に行けば、タミフルとかリレンザとか、1回飲むだけで効くというゾフルーザとか処方されるんですよね?この差は大きい。うぅぅぅ
レムシップっていうのは、鎮痛剤のパラセタモール(タイレノールと同じ成分)と交感神経刺激効果のあるフェニレフリンの入ったレモネード風の薬です。英国人はこれが好きで、何かあれば「レムシップ飲んで休みましょう」なのですが、甘ったるくて妙な苦みがあるので私はダメ。
しかし、世界中で生産されるタミフルの8割が日本で消費されているとも聞きますし、日本以外の国ではインフルエンザというのは治るまでじっと我慢するだけの病気なのかもしれません。そのうちの何パーセントかはお亡くなりになる訳ですが。なお、先ほど、娘が「ママにうつされたぁ」と言って発熱を理由に早退してきました。
「娘よ許してん」