英国の庭から~海外生活ブログです

欧州調査歴25年以上のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

ノートルダム大聖堂の炎上

一昨日、帰宅途中、スマホを眺めていたら飛び込んできたのが「ノートルダム寺院が燃えている」というBBCの速報でした。

 

パリ市民が祈り、歌う姿に感動 

ノートルダム大聖堂は、子供のころから何度も訪れたことがあり、2015年夏と2017年冬にパリが初めてという娘と姪を連れて行きました。何度見ても見事な寺院です。といっても、2017年冬に行ったときは、観光客が長蛇の列、入場1時間待ちというので、諦めて翌朝一番に出直して入場しました。週末の朝だったのですが、周囲は軍隊の警備が敷かれていて、昔と違って入りにくくなったなぁ・・と思った記憶があります。

それでも、パリに行く度に外観をみてはあの一角はやはりパリらしい場所だと思っていました。そういうわけで今回のニュースは大ショック。帰宅してからもずっと中継を見たり、ツィートを見たりして過ごしました。

途中で、パリ市民が居ても立っても居られない様子で、祈ったり、賛美歌を歌う様子が報道され、とても感動しました。こういうのが宗教の真の姿なのかもしれない、とも思いました。

焼け落ちた尖塔部分、青銅か何かでできているのかと思いましたが、木製だったそうです。あっという間に焼け落ちたのはそのせいでしょうね。

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在りし日のノートルダム寺院

バラ窓の1つはかろうじて無事

さて、ノートルダム寺院というと、やはり一番見事なのは、バラ窓だと思います。13世紀に作られた歴史の長さ、その色合いや繊細さなどすばらしい。

これが高温で溶けてしまったのではないかと、心配していたのですが、本日のニュースでは3つのうち1つは焼け残ったそうです。もちろん、急激な温度変化や煤などのダメージは受けており、ガラスをつなぐ鉛がゆるんだ可能性はあるそうですが、それでも現代の技術で修復可能だそう。これが今日,一番良いニュースでした。

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バラ窓(ステンドグラス)13世紀に作られたそう

翌日の英国の夕刊には、焼け跡に入ったカメラがとらえた、日の光を浴びて輝く十字架の奇跡的な画像が紹介されました。

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Evening Standard紙 4月16日付

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これが火災前の様子です。

トランプ大統領の非常識ぶりに唖然

消火活動の最中、各国首脳、有名人が次々とツイートしていて、その大半がフランス国民への同情、消防隊員たちへの激励や慰労、ノートルダム寺院の思い出といった内容で、オバマ前大統領のそれもすばらしい内容だし、メイ首相も同様でした。しかし、トランプ大統領だけは「Flying water tanker(ってこれは何よ?)を飛ばせろ!急げ!」とフランス国民の感情を逆なでするようなコメントをしていたのが印象的でした。こんなバカ野郎をトップに据えた国民は恥じ入るべきですね。

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マクロン大統領は5年以内の再建を約束

早速翌日には、フランス国内の大富豪、企業グループが再建に向けて資金提供を約束したほか、マクロン大統領は、5年以内の再建を約束しました。きっとフランスの技術と芸術の粋を尽くして復興させると思います。このあたりの執念に近い再建作業というのは、フランスもそうだし、ドイツを旅する度に驚嘆してしまいます。

英国でも数年前にヨークの大聖堂が火災でやられ、再建しました。今回の騒ぎで、先月水漏れでブレグジットの審議が中断したウェストミンスター国会議事堂も大丈夫なのか?と懸念の声が上がっています。

しかし・・5年で再建と言っていますが、今朝見たニュースでは、今後10年は公開しない、完全再建には50年はかかる・・という記事もありました。

職場で同世代のボスと、「生きている間はもう見られないかもしれないね」と話していて、ちょっと寂しい気持ちになったのでした。