英国の庭から~海外生活ブログです

欧州調査歴25年以上のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

議会は夜遅く、ノー・ディール阻止と離脱延期を1票差で可決(ブレグジット その30)

議会がメイ首相のEU離脱案に替わる案を4月1日に全て否決したのを受けて、メイ首相は昨日から忙しく動き、保守党内の説得をあきらめ、閣僚の多くを意見を振り切る形で、宿敵コービン労働党首に協力を頼む方針に切り替えました。

 

今日3日には、メイ首相とコービン党首が会談を行い、具体的成果は発表しなかったものの、両者とも「建設的だった」と述べました。その間、メイ首相の決断に抗議する形で、閣外相二人が辞任しました。

 

今日の政治漫画は大きく貼ると不気味なので、小さいのを3つ貼り付けることにしましょう。一番右は絵でも気色悪いです。

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全て4月3日に発表されたもので、左からSteve Bell, Dave Brown, Bob Moran作。

https://twitter.com/Cartoon4sale

 

さて、今日も議会(下院)では議論が長々と行われ、11の動議が出ましたが、実際に採決にかけられたのは、多くありません。再度、示唆的投票を来週8日(月)に行いたいという動議は310対310と拮抗し、バーコウ議長が1票を投じた結果、月曜日の示唆的投票は否決されました。

 

最終的に、クーパー労働党議員が出した1つの動議が採決にかけられました。その内容は、ノー・ディールを避けること、そのためにメイ首相に離脱延期をEUに申し入れることを義務付けるというものです。夜10時過ぎに始まった投票で、賛成313、反対312という1票差で可決しました。

 

メイ首相のコービン党首との会談や、前々日の議会での議論など、よりソフトな離脱案が議員の多くの票を集めています。離脱強硬派にとっては、ノー・ディールでの離脱が否定されたことは敗北同然の意味となるようで、「議会が残留派にのっとられた」と言う人もいるようです。

 

メイ首相は再度、自身のEU離脱案を採決にかけることをめざしており、追い詰められた離脱派がメイ首相の離脱案を支持するのかどうか、あるいは残留派が離脱撤回を断念して、同首相の案を支持するのかなどが注目されています。

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