英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

ホーリールード宮殿に行ってみました

エジンバラの出張2日目、昼過ぎに仕事が終わり、ロンドン行の便が17時30分発と遅かったので、少しまとまった空き時間ができました。

 

ゆっくりシーフードのランチを食べて買物をするという手もあったのですが、ネットを検索していたら、エジンバラ最大の見どころであるホーリールード宮殿が見学できそうだということがわかりせっかくなので行ってきました。

 

ここは夏場は王室メンバーが滞在しており、王室の誰かひとりでもいると入場できないそうです。駅から歩いて15分ほどの場所にあります。

ホーリールード宮殿のウェブサイトはこちら

www.rct.uk

入場料は大人一人15ポンドで、日本語の音声ガイド込みの料金です。内部の撮影は許されませんでしたので、ご関心のある方は、↑のサイトをご覧ください。

 

1128年にスコットランド王デイヴィッド1世が夢のお告げを受けて建設した寺院に付属する形で建てられた宮殿です。

 

昨日写真でお見せした市内の丘の上にあるお城より住み心地が良かったということで、スチュワート王家によって宮殿として整備され、メアリ・スチュワートの息子ジェームズ6世が即位する頃まで使われていたそうです。

 

しかし、いったん英国の王位を得るとスチュワート家の王たちはスコットランドに戻ろうとせず、さらに清教徒革命などにより、荒れ果ててしまったそうです。その後、名誉革命後にチャールズ2世が再建し、ビクトリア女王が修復を行い、王家が再び使用するようになったそうです。

 

中の見どころは、いくつかありますが、メアリ・スチュワート女王の寝室、その夫のダーンリー卿の寝室、さらにダーンリー卿がメアリ・スチュワートの秘書を女王の愛人と決めつけて殺害したのですが、その死体が置かれていた場所(なぜか薄赤い血のような跡がある)、歴代王族の謁見の間や、肖像画、現女王一家がお客と晩餐する部屋などです。

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城の正面。中央の噴水はビクトリア女王の時代に作られたもの。

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城の裏手に僧院の廃墟が残っている。昔はこの倍の奥行があり戴冠式や結婚式がおこなわれたそう。

エジンバラ城が、中世の城で中ががらんとしているのとは対照的にこの宮殿には歴史や物語があり、興味深かったです。メアリ・スチュワートの遺髪もあり、ブロンドでした。

エジンバラ市内から空港までは小一時間かかりますので、宮殿を見たら、食事をする暇もなく、空港に移動してロンドンに帰りましたが、エジンバラは歴史の趣のある魅力的町です。次回は2~3泊で観光目的で遊びに行きたいと思います。