ロンドンで毎日通勤にバスを利用しているせいでしょうか、日本のバスの運転手さん達の礼儀正しさと配慮に溢れた運転に感動しちゃいました。
ロンドンのバスは形こそ2階建てなどで、かわいいのですが、運転手の教育にはあまり力を入れていないのか、その運転は荒っぽいです。道を曲がる時にもあまり速度を落とさないので、後部座席に座っていて席から降り落とされたこともあります。ブレーキの度に、乗客に配慮なく深く踏み込むので、立っている客は前後にのめってしまいます。2階建ての2階に座っていると、道に突き出た枝にお構いなしに走っているので、枝が窓を破らないか、ヒヤヒヤして怖いんです。
それでも昨今は、あまりひどいことをするとYoutubeにUPされてしまいますから、かなりまともになったと思います。最初に英国生活をした90年代には運転手のマナーはもっとすさまじく、「同じ番号のバス同士で抜きあい競争をしていた」「運転手が乗客に道を聞いた」「運転手がいきなり止まってお金をおろしに行った」「運転手にくどかれた」などといった話が多くの日本人から実際の経験として伝わってきました。
それに比べたら、私が羽田空港から乗車した空港バス、駅から近所へのバスの運転手さん達の礼儀正しいこと・・白い手袋もしているし・・それにもっとすごいのは、右折左折のたびに右折しますと声に出して乗客に教えてくれるし、ブレーキもそっと踏むので、立っていても、英国のバスのように乗客がよろけたりふっとんだりすることはありません。日本にいたとき、運転手さんのこうした目立たない努力など気にも留めなかったのです。
でも、あの大きな車両に多くの乗客を乗せて安全に運転するのは大変な仕事だなぁ・・と改めて実感しました。