英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

ロンドンは危険がいっぱい

英国政府で国内の治安維持を担当する情報機関であるMI5のウェブサイトには英国の安全レベルが表示されています。それによれば、

国際テロのリスク SEVERE(厳しい 5段階で上から2番目)

北アイルランド関連テロ 北アイルランド SEVERE(厳しい 〃 )

          その他英国 MODERATE(少しある 5段階で上から4番目)

上から2番目というのはかなり高い可能性でテロのリスクがあるということだそうです。

https://www.mi5.gov.uk/threat-levels

これとは別に、ロンドンだけのテロリスクは、SEVEREよりさらに高いという説もあります。実際、ロンドンでは昨年、テロが相次ぎました。しかし、テロばかりは、台風や洪水と違って、場所もタイミングも予想できないので、危険といわれても防ぎようがない感じです。

 

とはいえ、中東に駐在していた友人によると、イスラム教関係のテロは金曜日が多いそうです。というわけで金曜日には、ピカデリーサーカス、オックスフォードサーカス、バッキンガム宮殿の周辺とターミナル駅になるべく出かけないようにしています。といってもターミナル駅なんて、通らないわけにはいかないのですが。

 

ターミナル駅の中でも、私がテロリストならここを標的にしたいだろうな‥と思うのが次の写真のシャードいう名前のビルです。三角形の高いガラス張りのビルがが主要ターミナル駅の1つ、ロンドンブリッジ駅の真上に立っていて、このビルに爆弾でも仕掛けれたらガラスが駅に雨とあられと降ってくるでしょう。想像するだに恐ろしいです。でも実際にニューヨークのツインタワーがそういう存在のビルだったからこそテロの標的となったことを考えると可能性は大いにあります。

f:id:ouiouigarden:20181028065350j:plain

 

 

当然、ビルの周囲には一般車が容易には乗り入れできないようになっています。でも、ロンドンブリッジ駅を通り、ビルの横を通るとき、自爆テロリストみたいな人が近くにいないかしら?とか、思わずあたりを見回てしまいます。

 

一昨日、職場のビルのセキュリティ講習会があり、テロで化学兵器がロンドンに散布された時の対策だの、年末年始時期の犯罪防止の話などを聞いてきました。バッグは椅子の背もたれにかけずに必ず足の間などに挟んでおくこととか、スマホがひったくられないようにコーヒーショップにいてもテーブルにはおいてはいけない等々、様々な注意がありました。英国の犯罪発生率は日本の6倍、ロンドンはそれよりも高いそうです。日本人観光客は手荷物の管理が甘く、wifiがつながる店に入るとそれに気をとられてスリの良いカモになっているようです。

 

先日、出席した糖尿病研修会では、警察署長だったという方の隣に座ったのですが、最近急増中の自動車泥棒の話をしていて、これは我が家の近くでも最近増えていると警告がきたばかりです。たいていの場合、狙いは鍵が遠隔で操作できるタイプの車。犯人は二人組で一人が家の中においてある鍵の電波をPCで受信して、車のカギを解除し、もう一人が、エンジンをスタートさせて二人で乗り込んで盗むそう。全部の作業に5分とかからないそうです。有効な防御方法は1つ。家に車のカギを置いておくとき、鉄の缶に入れておくこと。そうするとPCで操作しようにも電波が届かないんだそうです。というわけで、さっそく飴の缶に鍵をしまいました。

 

↓再開発地区カナリーウォーフのレベル39というフィンテック企業が多く入っている高層ビルから見たロンドンの風景。眼下にみえるのがテムズ川。一番高いビルがシャードです。

 

f:id:ouiouigarden:20181028070326j:plain