英国の庭から~海外生活ブログです

オランダで還暦を迎えた駐妻。英国での5年弱、2度目の駐在生活を終え、オランダ生活も3年を過ぎてしまいました。けたところでロックダウン入り。できる範囲で何をしようかと模索中。

座りっぱなしがいけない

この年齢の日本人としてはあまり珍しくのないのでしょうが、2型糖尿病を患っています。病気を見つけたきっかけは、健康診断で引っかかったわけではなく、昼食にうどん定食(麺とご飯ものがセットになったもの)を食べると決まって午後、尋常でない眠気に襲われると気が付いたことでした。職場に来ている産業医にその話をしたら、大病院の代謝外来を紹介してくれました。そこで、ブドウ糖液を飲み、30分おきに7回ほど採血するという、痛い検査をしたところ、食後のインシュリンの出が極めて悪く、2型糖尿病という診断が下ったのです。

 

それから、もう10年近くになりますが、症状は軽症のまま、劇的に悪くなることはないけれども、良くもならず、薬を飲み続けています。中性脂肪値も高く、この2つは遺伝と座りっぱなしのデスクワークからくるものだと思います。物心ついて以来、ほぼ1日中、椅子に座っているような気がします。就職してからもデスクワークばかりしていますし。

 

人類の長い歴史を考えると、椅子が発明されたのはごく最近のことだし、まして日本人が長時間、椅子に座るようになったのは、戦後のことだと思います。人間は、もともと、地面に座ったり、寝そべったり、立ったり、走ったりして1日の大半を過ごしていたはずです。それなのに、1日7~8時間、同じ姿勢で腰かけていれば、体に良いわけがありません。

 

北欧の人々はこの不健康さに早くから気が付いていたようで、在日スウェーデン大使館に20年ほど前にお邪魔したときには、昇降式のデスクが配置され、職員の皆さんはそのときの体調や気分に合わせて立ったり座ったりしながら仕事をされていました。ネットで検索すると最近は、日本製の昇降式デスクも多く出ていますので、最近の職場ではそういうデスクも普及しつつあるのでしょうか。

 

残念ながら、私の勤務先にはそのようなデスクはなく、相変わらず座りっぱなしで1日が過ぎていきます。英国に来てから、椅子の座り心地が日本にいた頃より悪くなり、というのは、椅子の奥行とか幅が大柄な英国人に合ったサイズらしく、なんとも座り心地が悪いのです。できれば、バランスボールとかそのようなものに座って仕事をしたい。そういう要求が当たり前として通るような世界になってほしいです。

 

ところで、椅子といえば、昔、ノルウェーのストッケというメーカーが人間工学に基づいた椅子を多々、開発、販売していました(今は、幼児用の椅子と乳母車しか作っていないようですが)。同社から職場の椅子には全く向いていませんが、読書用の椅子として売られていた椅子、GardenだったかTreeだったか、名前は忘れてしまいましたが、木の上の読書をイメージしてデザインされたそうです。こんな椅子の上で読書ができたらうれしいんですが・・

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