英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

何しろ水はけが悪くって…(英国の園芸用土 その1)

植物が元気に育つためには、根を健康に育てることが肝要です。日本の場合、盛夏の時期には、水遣りした水がお湯のようになってしまいますから、用土の水はけの良しあしは大きな問題です。日本で売られている園芸用土は、水はけがよいものが多く、また実際に日本に住んでいた時は、自分で植木鉢の底には鉢底石(これは日本独自の便利な品ですね)や大粒の赤玉土、その上に赤玉土の小粒、腐葉土、たい肥、緩効性肥料、焼きもみ殻、石灰、骨粉、リンなど適宜加えてブレンドした土を作って植えつけていました。

 

英国では、戦後、配合された園芸用土(コンポストといいます)が普及し、自分でブレンドしている人は少ないようです。市販のコンポストをあれこれ試してみたところ、黒っぽい土と腐葉土、肥料がブレンドされており、水保ちが良い感じです。以前はピートモス入りが多かったのですが、環境保護の観点からピートモスを含まない用土が主流となっており、こういう土は重たいです。

 

こちらに来て何回か冬を越しているうちに、気が付いたのですが、こちらで評判の良い土であっても、球根にはあまり向いていないということがわかりました。去年も春に向けて植えつけたアネモネやチューリップなどの球根の半分近くが腐ってしまい、その理由が冬季は雨が多いのに、水はけがとても悪いだからだということにようやく気がつきました。英国の園芸用土は水はけよりも水保ちを重視してつくられているのです。

 

そこで、今年は球根専用と書いてあるコンポストを買ってみました。さらに、先日、BBCのGardeners Worldを見ていたら、番組キャスターのモンティ氏が、「球根は水はけが悪いのが苦手でね」と説明しながら、コンポストと園芸用小石を半々でブレンドして浅めの素焼き鉢に植え付けていたので、「コンポストの水はけの悪さに気が付いている人もいるんだなぁ」とようやく納得した次第。

 

ガーデンセンターで、園芸用の石を探したら、王立園芸協会印の小石が売っていました。日本の赤玉土の小粒ぐらいの石粒ですが、これを混ぜた用土に球根を植え付けてみました。ただ、使い終わったらボーダー花壇に小石をばらまくことになるのでちょっと抵抗があります。まあ、花壇も水はけが悪いのでちょうどいいのかもしれませんけど。でもこのミックス用土、重いんですよ。植木鉢の位置を変えるときとか。ですので、使い勝手が良いとはいえません。

 

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小石の代わりにパーライトの方が良いかもしれませんが、パーライトも日本と比べると若干割高な感じです。10リットルで7~10ポンド(1,000円~1500円くらい)します。

 

植木鉢用の用土としては、日本の赤玉土の方がずっと使いやすいので、赤玉土が欲しいなぁ‥と思ってネットを見ていたら、盆栽用に日本から輸入されていました。でも高いです。14リットル入り(約10キロ)で25ポンド(約3,600円)します。鹿沼土もほぼ同じ価格で売っていましたが、なかなか使えそうもありません。