ロンドンの南、サリー州グレートブッカム近郊にあるこの屋敷は、ナショナルトラストが保有する施設の中では最も人気があるものの1つです。
私は20年近く前に初めて英国に住んだ時、ドイツ語の先生から「ナショナルトラストで(ロンドン南部で)最も素敵な施設だからおすすめ」といわれて初めて出かけました。それ以来、ずっとロンドン郊外では最もお気に入りの場所の1つとなっています。
この屋敷の魅力は、ロンドン南部の高台に建設され、屋敷の南に見事な見晴らしが広がっていることです。また、英国らしい庭園が造られ、春は水仙、夏はバラ、秋は紅葉と庭も美しく、1年中、いつ出かけても気持ちが良い場所です。建物はイタリアのビラのような外観ですが、中は絢爛豪華で、当時の社交界の様子を垣間見ることができます。
先週の土曜日、知人と二人でウィズリーガーデンに行った帰りに立ち寄ったところ、宿根草のボーダーやレンガの壁に囲まれたバラ園があり、バラやデルフィニウムもまだ満開で、イングリッシュガーデンらしい魅力に満ちていました。
風で倒れやすいデルフィニウムについては、剪定で落とした枝を使って支柱が作られていて、自然な雰囲気ながら効果的な支柱となっていて、これはちょっと見習いたい感じです。
屋敷に通じる散歩道に植えられた栗の木からは実がたくさん落ちていたので、拾って帰ってきました。栗ご飯に入れようかと思っています。
ちなみに、グレートブッカムはレザーヘッドの近くですが、レザーヘッドというのは、シャーロック・ホームズの「まだらの紐」事件が起きたお屋敷のある町です。