新聞を読んでいたら、「無意味なブループラーク(Blue Plaque)が多すぎる」という記事が出ていました。ブループラークというのは、著名人物が住んでいた建物とか、歴史的な出来事があった建物の外壁に張られる丸い円盤で、「××が○○年から○○年まで住んでいました」などと書かれています。
イングリッシュヘリテージ(英政府によって設立されたイングランドの歴史的建造物を保護ための団体)のウェブサイトによると、ロンドン市内だけでも900もあるそうです。これを探して歩くことを楽しむ人もいるらしく、専用のガイドも売っています。
https://www.english-heritage.org.uk/visit/blue-plaques/
しかし、最近、ブリティッシュ・プラーク・トラストの会長という人が、「ちょっと多すぎない?しかも、とてもくだらないものまでブループラーク化されている」とラジオ番組で指摘したことで、メディア各紙が各地のくだらないプラークを例に挙げて「そうだ、そうだ」と報道しているようです。
例えば10月1日付のデイリーテレグラフ紙は「J・Rトールキン(指輪物語の作者)は1916年にここに一晩泊まりました(バーミンガム)」「ソフトポルノフィルムCome Play with Meがここで201週上映されました(ロンドン)」などをくだらない例として挙げています。
確かに、1泊泊まったぐらいで、貼られていたらきりがないので批判は当然なんでしょう。でも、ナショナルトラストに行けばエリザベス1世が泊まった部屋などが数百年も保存されているので、有名人を迎えた記念の場所を自慢したい気持ちもわからなくもないような・・
ちなみに、初めてブループラークが貼られたのは1866年だそうです。ナポレオン3世や、詩人のバイロンが住んでいた家などが対象だったそう。職場のまわりにもあちこちに貼られているので、昼休みにでも見て回ろうと思います。