英国の庭から

欧州調査歴25年のリサーチャー兼駐在員妻です。英国在住歴は通算10年。庭仕事のかたわら、言いたい放題つぶやきます。

ロンドンでも通勤苦

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日本にいた頃、毎日片道30キロほどの距離を1時間半以上かけて都内に通勤していました。往復3時間以上となるとこれは通勤というより痛勤だなぁ‥と思っていましたが、自宅からロンドン中心部のオフィスまで片道20キロを1時間弱かけて通勤していますが、こちらもストレスだらけの痛勤です。

 

いくつか理由がありますが、

その1.常に鉄道ダイヤが大幅に乱れている:列車が定刻通りに出発することは珍しいです。スタッフ不足(つまり、乗務員が休みを取って足りない)、車両不足といった日本ではあり得ない理由で運休することも頻繁にあります。

 最寄り駅には6つのホームがありますが、そのどこに利用する列車が入線するのか、直前までわからず、目まぐるしく変更されます。予定されたホームで待っていると、到着1分前に別のホームに変更のアナウンスがあって慌てて階段を駆け上って移動することも。1つのホームで上りと下りが短時間に入れた代わることもよくあり、正面衝突事故が起きないのが不思議です。

 

その2:駅員が怖い:駅には「出発時刻の30秒前にドアが閉まります」と、ポスターが貼ってあり、出発時刻の2分ぐらい前から駅員が羊や牛を追うかのごとく笛を吹きならして乗客を追い立てます。

 

その3:電話の声がうるさい:車内で通話を控えるのは世界中で日本だけの習慣なのでしょう。このため、誰もが車内で大声で電話を掛けたり受けたりします。これがうるさい。しかも長い。男でも女でも人が聞いていようがお構いなく何十分でも、かなり個人的な深い話を平気でしています。

 

その4:乗客のマナーがひどい:

車内でポテトチップスやサンドイッチ、最近はお寿司を食べる人を多くみかけます。食べ物こぼしが多く(一度などわざわざピーナッツの殻を向かい側の席に次々に投げている人をみたことがあります)、空の容器や飲み残しの缶やカップを車内に放置しても平気です。車内の床は、砂糖入り飲料がこぼれることが多いせいか、べたべたしていることが多いです。

 

満員電車でも、二人掛けの席に1人で座り、横の席に荷物を置いたまま、要求されない限り、平然としている人が多いです。向かい側の席に足を上げたり、靴を履いたまま足をかけたり、長い脚を組んで向かいに人が座れないようにする人もかなりいます。窓際を開けて通路側に座っていても、混みあってこようが、隣に人が立とうが、要求されなければ、詰めることはありません。こういう人がかなりの比率でいます。

 

窓際に座っている人が、次の駅で下車したい時、日本なら次の駅の近く、あるいは停車してから、お詫びを言って通らせてもらうものですが、英国人の多くは前の駅を出たあたりから、電車やバスが揺れていようが、隣の人が立ち上がって立つ場所があろうがなかろうが通路側の人を立ち退かせて出ていこうとします。

 

混んでいても奥に詰めてはくれません。奥がガラガラなのにドア付近に人がたまっていて奥に詰めてくれないので、乗りそびれてしまうことがよくあります。”Move down, please!”と誰かが叫ぶとおもむろに少し奥に動きます。出口付近に立っている人が駅で降りようとする奥の人のために下車するというのも、日本では当たり前ですが、英国では協力すると2度と乗れないと思うのか、必死になって中に留まろうとする人もいて、若干コミカルです。

 

衛生観念が低いのか、お風呂に入らず、シャワーも時々という人が多いらしく、ごみ箱や公衆便所のような臭気を放っている人がかなりの比率でいます。

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(↑紳士風の男性が立ち去った後)

 

「英国は紳士の国」という伝説があるおかげで、英国人の中に紳士淑女とはとても思えない人が極めて多く含まれていることは、世界には知られていません。

これを実感するのが通勤。先週の労働党大会では、鉄道サービスの悪さは民営化のせい、国有化すべきだと主張していましたが、国有化しても上記の問題の大半は解決不能、いや、さらに悪くなるでしょう。この国の課題は、家庭や学校での「躾」や「教育」にあると感じます。